フルモデルチェンジした最新アウディA4、日本上陸|Audi
CAR / NEWS
2016年3月30日

フルモデルチェンジした最新アウディA4、日本上陸|Audi

Audi A4|アウディ A4

フルモデルチェンジした最新アウディA4、日本上陸

アウディ ジャパンは2月8日、フルモデルチェンジを果たしたミドルサイズサルーン「A4」の国内導入を発表。2月19日(金)より全国で販売が開始される。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

A4らしさはそのまま、よりシャープな顔つきに

アウディの中核モデルといえる「A4」の新型がついに日本に上陸した。開発コード“B9”をもつ最新型は、通し番号を共有するB1ことアウディ「80」から数えて9代目、「A4」という名称になってからは4代目となる。

新型A4のボディサイズは標準モデルで全長4,735×全幅1,840×全高1,430mm、ホイールベースは2,825mm。先代と較べると、全長と全幅、そしてホイールベースが15mm拡張し、全高は10mm低くなり、ワイド&ローなスタイリングを得た。重量はFFモデルで1,540kg、4WDのクワトロでは1,660kgとなる。

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

アウディのアイコンとして採用される、フロントのシングルフレームグリルは角の鋭さが増しシャープさを演出。リアはA4らしく、後端が跳ね上がりスポイラーとしての役割を果たすトランクリッドを持つ。ボンネットは左右の端をサイドまで回り込ませることで境界を見せなくするクラムシェルデザインを採用。さらに、側面に移動した境目は、そのままボディサイドの前後を繋ぐ凹ラインの一部となりデザインに溶け込ませている。

ヘッドライトはバイキセノンが標準装備されるが、オプションでLEDや、フラッグシップモデル「A8」に初採用された、自動的にハイビーム制御をおこなうマトリックスLEDも選択が可能だ。LEDを選択した場合には、リアコンビネーションランプも自動的にLEDとなる。

もちろん、見た目としてのデザインだけではなく、最新の解析技術を用いた徹底的な空力向上も行われ、ミラーや車体底面など細かい部分にまで改良を施すことで、Cd値0.23を達成。燃費向上に大きく貢献している。

発表会ではこの空力にちなみ、東洋大学で流体力学研究を行う望月修教授やアルペンスキーの元日本代表プロスキーヤー皆川賢太郎選手が登場し、空気抵抗を減らすことの重要性やその苦労などについてそれぞれの見地から語った。

新型Audi A4発表会

(左から)アウディ ジャパン株式会社代表取締役社長の齋藤徹氏、元オリンピック日本代表でプロスキーヤーの皆川賢太郎氏、東洋大学 理工学部 生体医工学科 教授の望月修氏

Audi A4|アウディ A4

フルモデルチェンジした最新アウディA4、日本上陸 (2)

最新の縦置エンジン用プラットフォームMLB evo

パワーユニットには排気量1,984ccの直噴ターボエンジン、2.0TFSIを搭載。出力は駆動方式でことなり、FFでは最高出力140kW(190ps)と最大トルク320Nm、4WD(クワトロ)ではそれぞれ185kW(252ps)と370Nmを発生する。トランスミッションはいずれもデュアルクラッチの7段Sトロニックが組み合わされる。なお、A4のFFモデルでの7段Sトロニック採用は今回が初となる。

2.0TFSIクワトロの0-100km/h加速は5.8秒、最高速度は250km/hで電子リミッターが作動する。また、FFの2.0TFSIにおける0-100km/h加速は7.3秒、最高速度210km/hというスペックだ。

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

Audi A4 2.0TFSI quattro

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

燃費も向上しており、JC08モードにおける計測値は、4WD比で先代より14パーセント良好な15.5km/ℓ、FFは18.8km/ℓとなっている。

新型A4には、先月発表されたばかりの新型「Q7」と同様、最新の縦置きエンジン用モジュラープラットフォーム「MLB evo」を採用。モジュラー化によりボディサイズやパワートレーンの自由化、さらに生産技術の平準化にともなう精度や効率の向上といったメリットをもたらしているという。

また、改良版のMLB evoになったことにより、モデルに合わせて素材がフレキシブルに選択が可能となっており、A4の場合にはその価格やポジションからスチールが多く用いられるが、今後、A6やそれ以上のクラスではアルミ素材やCFRPなども利用ができるとアウディでは語る。

Audi A4|アウディ A4

フルモデルチェンジした最新アウディA4、日本上陸 (3)

インテリアやインフォテインメントも一新

新型A4では、ボディサイズとともに室内空間も拡がり、従来型と比べると、前席のヘッドクリアランスで24mm、室内長が17mm、リアの足元は23mmのゆとりをもたらした。さらに、先代のドライバー中心に向けられたコックピットタイプから、センターコンソールを中心に左右に拡がりをもつデザインに変更し、視覚的にも広さを演出する。

ヘッドライトにマトリックスLEDを選択すると、インストルメントパネルが1,440×550ピクセルのディスプレイとなるアウディ バーチャルコックピットが装着される。新型「TT」で登場したこのディスプレイは、メーターはもとより車両情報やナビゲーション、マルチメディアなどをステアリングのボタン操作でフレキシブルに表示することが可能だ。

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

また、軽量なマグネシウム合金をフレームに用いた新デザインのステアリングホイールや、MMIコントローラー操作時には手首を置くパームレストとなるよう設計された背の低いシフトレバー、温度をボタン上に表示するエアコン調整ダイヤル、新設計のパワーシートなど細かい部分まで刷新されている。

ナビゲーションやマルチメディアをコントロールするMMIもアップデートし、LTE対応のインターネット接続をはじめ、Apple CarplayやAndroid Autoといったスマートフォン連携などが強化された。

安全面でドライバーを支援する機能として最新のアウディ プレセンスを搭載。標準では、85km/h以下で動作する歩行者検知機能付の自動ブレーキ機能であるプレセンスフロントや、右折時に対向車があった場合に衝突を回避するターンアシスト、車線逸脱を警告もしくは自動修正するアクティブレーンアシストなどが含まれる。

また、オプションでは車線変更時に側面後方の死角に他車があると警告を促すサイドアシスト、後方から追突の危険があるとドライバーにLEDで警告を行い衝突に備えてシートベルトなどの安全装備を最適な状態にするとともに後続車にLEDを激しく点滅させて警告するアウディプレセンスリヤ、車間距離保持機能のついたトラフィックジャムアシストなどを設定。

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI

さらに新しい装備として、降車しようとドアを開けた際、後方から接近する車両があった場合にドアトリムのLEDが点滅して乗員に警告する機能も用意される。

最新A4の国内での価格は、FFの「A4 2.0TFSI」が518万円、スポーツサスペンションやスポーツシートを与えられた「A4 2.0TFSI sport」で556万円。4WDは「A4 2.0TFSIクワトロ」で597万円、「A4 2.0TFSIクワトロ sport」は624万円。日本仕様はすべて右ハンドルのみが設定される。

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Audi A4 2.0TFSI|アウディ A4 2.0TFSI
ボディサイズ|全長 4,735 × 全幅 1,840 × 全高1,430(sportは1,410) mm
ホイールベース|2,825 mm
トレッド 前/後|1,570 / 1,555(sportは1,565 / 1,550) mm
重量|1,540 kg
最低地上高|140 mm(sportは120 mm)
エンジン|1,984 cc 直列4気筒 直噴DOHC インタークーラー付ターボ
ボア×ストローク|82.5 × 92.8 mm
圧縮比|11.8
最高出力| 140 kW(190 ps)/ 4,200-6,000 rpm
最大トルク|320 Nm(32.6 kgm)/ 1,450-4,200 rpm
トランスミッション|7段Sトロニック(DSG)
駆動方式|FF
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ディスク
サスペンション 前/後|ウィッシュボーン式 / ウィッシュボーン式
タイヤ 前/後|205/60R16(sportは225/50R17)
最小回転半径|5.5 m
トランク容量|480-962 ℓ
燃費(JC08モード)|18.4 km/ℓ
CO2排出量|126 g/km
ハンドル位置|右
価格|518万(sportは556万円)

Audi A4 2.0TFSI quattro|アウディ A4 2.0TFSI クワトロ
ボディサイズ|全長 4,735 × 全幅 1,840 × 全高1,430(sportは1,410) mm
ホイールベース|2,825 mm
トレッド 前/後|1,565 / 1,550 mm
重量|1,660 kg
最低地上高|140 mm(sportは120 mm)
エンジン|1,984 cc 直列4気筒 直噴DOHC インタークーラー付ターボ
ボア×ストローク|82.5 × 92.8 mm
圧縮比|9.6
最高出力| 185 kW(252 ps)/ 5,000-6,000 rpm
最大トルク|370 Nm(37.7 kgm)/ 1,600-4,500 rpm
トランスミッション|7段Sトロニック(DSG)
駆動方式|4WD
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ディスク
サスペンション 前/後|ウィッシュボーン式 / ウィッシュボーン式
タイヤ 前/後|225/50R17
最小回転半径|5.5 m
トランク容量|480-962 ℓ
燃費(JC08モード)|15.5 km/ℓ
CO2排出量|150 g/km
ハンドル位置|右
価格|597万(sportは624万円)

問い合わせ先

アウディ コミュニケーション センター

0120-598-106

           
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