セダンよりも鋭い加速性能

9月に開催されるフランクフルトモーターショーにおいて、メルセデスAMGから、発表されたばかりの新型「Cクラス クーペ」をベースとした「C 63 クーペ」をワールドプレミアする。

C 63 クーペには、先に登場したメルセデスAMG「C 63 セダン」「C 63 ステーションワゴン」とおなじく、メルセデスAMG「GT」譲りの4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力はC 63で350kW（476ps）/5,500-6,250rpm、最大トルク650Nm/1,750-4,500rpmを発揮。またハイパワー版のC 63 Sでは最高出力375kW（510ps）/5,500-6,250rpm、最大トルクは700Nm/1,750-4,500rpmを誇る。

このパワフルなエンジンに、先代の「C 63 AMG クーペ」よりもシフトスピードが向上したいという、AMGスピードシフト MCT 7段スポーツトランスミッションを組み合わせる。

0-100km/h加速はC 63 クーペで4.0秒、C 63 Sクーペでは3.9秒というスペックで、これはセダンおよびワゴンのC 63よりも0.1秒ずつ速い。最高速度はどちらも250km/hでのリミッター作動だが、AMGドライバーズ パッケージのオプションを装着することで290km/hまで達することが可能。

サスペンションはクーペ専用設計

フロント4リンク式、リアにマルチリンク式が採用されたサスペンションはクーペ専用に再設計。また、標準では、C 63 クーペに機械式、C 63 S クーペは電子制御式となるリア リミテッド スリップ ディファレンシャル（LSD）を装備し、専用サスペンションと相まって優れたロードホールディングとハンドリング性能を謳う。

外観上では、AMGモデルに共通するツインブレード フロントグリルや、“Aウィング”と呼ばれる台形のフロントスポイラー、リアには左右出しのデュアルエグゾースト テールパイプ、ディフューザーなどを装備。さらに、フロントで64mm、リアでは66mmも拡大したトレッドをカバーするオーバーフェンダーや、大径ホイールがスポーティな印象を強調する。

足元には、C 63でフロント255/40R18、リア285/35R18サイズのタイヤに10本スポークの軽量アロイホイールを装着。C 63 Sではこれがフロント255/35R19、リア285/30R19サイズに5ツインスポーク軽量アロイホイールが奢られる。

メルセデスAMGのあたらしいC 63 クーペおよびC 63 Sクーペはフランクフルトモーターショーでワールドプレミア、そして来年3月よりデリバリーがスタートする予定だ。

Mercedes-AMG C 63 Coupe｜メルセデス AMG C 63 クーペ
重量｜1,710 kg（燃料90パーセント込み）
エンジン｜3,982 cc V型8気筒 ツインターボ
最高出力｜ 350 kW（476 ps）/ 5,500-6,250 rpm
最大トルク｜650 Nm（66.3 kgm）/ 1,750-4,500 rpm
トランスミッション｜7段AT（AMGスピードシフトMCT）
駆動方式｜FR
サスペンション 前｜4リンク
サスペンション 後｜マルチリンク
タイヤ 前/後｜255/40R18 ／ 285/35R18
0-100km/h加速｜4.0 秒
最高速度｜250 km/h（AMGドライバーズパッケージ装着時は290 km/h）
燃費（NEDC）｜8.9-8.6 リッター/100km（およそ11.2-11.6 km/ℓ）
CO2排出量｜209-200 g/km

Mercedes-AMG C 63 S Coupe｜メルセデス AMG C 63 S クーペ
重量｜1,725 kg（燃料90パーセント込み）
エンジン｜3,982 cc V型8気筒 ツインターボ
最高出力｜ 375 kW（510 ps）/ 5,500-6,250 rpm
最大トルク｜700 Nm（71.4 kgm）/ 1,750-4,500 rpm
トランスミッション｜7段AT（AMGスピードシフトMCT）
駆動方式｜FR
サスペンション 前｜4リンク
サスペンション 後｜マルチリンク
タイヤ 前/後｜255/35R19 ／ 285/30R19
0-100km/h加速｜3.9 秒
最高速度｜250 km/h（AMGドライバーズパッケージ装着時は290 km/h）
燃費（NEDC）｜8.9-8.6 リッター/100km（およそ11.2-11.6 km/ℓ）
CO2排出量｜209-200 g/km