フォルクスワーゲン、MPVモデル「シャラン」をアップデート|Volkswagen
CAR / NEWS
2015年8月11日

フォルクスワーゲン、MPVモデル「シャラン」をアップデート|Volkswagen


Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン


フォルクスワーゲン、MPVモデル「シャラン」をアップデート


フォルクスワーゲンの7人乗りMPV「シャラン」がドイツ本国においてアップデートを受けた。おもな変更点は燃費の向上と最新のインフォテインメントおよび運転支援装置への対応だ。


Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)




最大14.3パーセントの燃費向上


全長4,854×全幅1,904×全高1,713mmというサイズに両側スライドドアをもち、5人乗りまたは7人乗り(現在の日本仕様は7人乗りのみ)のMPV、フォルクスワーゲン「シャラン」。今年は1995年に初代が登場してからちょうど20年という節目を迎え、2010年のジュネーブモーターショーでデビューした3代目となる現行モデルにもアップデートがほどこされた。


今回の変更点のひとつが、エンジンを最新のユニットとし、最大で14.3パーセントもの燃費向上を果たしていること。


ガソリンエンジンには最高出力110kW(150ps)の1.4TSIブルーモーションテクノロジーと、「ゴルフGTI」譲りの最高出力162kW(220ps)、最大トルク350Nmを発揮する2.0TSIブルーモーションテクノロジーを用意。後者はMPVでありながも、0-100km/h加速7.8秒、最高速度226km/hというスペックの持ち主だ。



Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン

Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン


尿素を使ったSCRによる排気ガスのクリーン化機構が搭載されるディーゼルエンジンは、すべて2リッター直列4気筒の2.0TDIで、最高出力のちがいにより85kW(115ps)、110kW(150ps)、162kW(220ps)という3種類をラインナップ。85kW版や110kW版の6段MTモデルでは、5.0ℓ/100km(およそ20km/ℓ)と省燃費性能を誇る。


燃料種類をとわず、すべてのパワートレーンにアイドリングストップ機能スタート/ストップや、ブレーキエネルギー回収システムが装着される。また、110kW(150ps)のディーゼルのみ四輪駆動、すなわち4MOTIONが用意され、ほかのモデルは前輪駆動となる。







Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン


フォルクスワーゲン、MPVモデル「シャラン」をアップデート (2)




スマートフォンとの連携にも対応


ドライバーアシスタンスも利便性と安全性向上を目的にアップデートされている。衝突後の二次被害を防ぐ自動ブレーキが標準装備になり、オプションとしてフロントアシストと、30km/h以下で作動するシティエマージェンシーブレーキが設定されれた。また、シャランとしては初めてオートクルーズコントロール(ACC)が用意された。


そのほか、坂道での勝手な後退を防ぐオートホールド機能がブレーキに追加されたこと、さらに半自動駐車をする第3世代のパーキングアシストシステムや死角に入った他車を警告するブラインドスポットモニター、駐車場からの後退時に横切る他車や歩行者の有無を伝えるリアトラフィックアラートなどが選べるようになったのもあたらしい。



Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン

Volkswagen Sharan|フォルクスワーゲン シャラン


インフォテイメントシステムは、第2世代のモジュールを搭載することで最先端のものに。スマートフォンと車載ディスプレイを連携させる「Android Auto」やAppleの「Car Play」、共通規格の「Mirror Link」に対応した。


エクステリアでも新意匠のLEDリアコンビネーションライトや、新デザインの16インチホイール、2色のあたらしいボディカラーがくくわわった。内装には、トレンドラインの標準トリムとなるプラチナシルバー、ハイラインの標準ピアノブラック、そしてコンフォートラインの標準でありハイラインでもオプションで選択可能なミラーオークという3パターンが用意される。


国内の自動車メーカーがミニバンでしのぎを削るこの国において、シトロエンの新型「C4 グランピカソ」、日本上陸もそろそろという噂のメルセデス・ベンツ新型「Vクラス」を相手に、フォルクスワーゲンもいずれこのアップデートした最新シャランをもって迎え討つことになるであろう。