エントリーレベルのBEVコンセプトモデルをワールドプレミア
CAR / NEWS
2025年3月11日

エントリーレベルのBEVコンセプトモデルをワールドプレミア

Volkswagen ID.EVERY1|フォルクスワーゲン アイディ.エブリイ1

フォルクスワーゲンは、エントリーレベルのBEV(電気自動車)「アイディ.エブリイ1」のコンセプトカーを世界初公開した。2027年ごろ欧州での発売が予定されているという。

Text by YANAKA Tomomi

「アップ!」の後継モデルで、欧州での販売価格は約319万円を予定

「ビートル」の発売以来、いつの時代も手ごろなモビリティを提供してきたフォルクスワーゲンが、BEVでも約2万ユーロ(約319万円)以下というエントリーレベルの「アイディ.エブリイ1」のコンセプトカーをワールドプレミアした。
フォルクスワーゲンでは「アイディ.エブリイ1」に先駆け、2026年に欧州でBEVの「ID.2all(アイディ.2オール)」を2万5000ユーロ(約400万円)以下の価格帯で発売する予定。
今回発表された「アイディ.エブリイ1」は、幅広いモデルラインアップの構築を目指す同社の取り組みを完成させる最後のピースに位置づけられるという。
これまでの「ルポ」や「アップ!」というもっともコンパクトなモデルの後継に据えられたこの「アイディ.エブリイ1」。全長は「アップ!」より280㎜長い3,880㎜となり、定員は4人、ラゲッジコンパートメントの容量は305リットルとなる。
これまでのフォルクスワーゲンのコンパクトモデル同様のスタイルは継承されながらも、ダイナミックなフロントライトや微笑んでいるように見えるリアなど親しみやすい、好感の持てるデザインに仕上げられた。
シャシーに用いられているのは「アイディ.2オール」やそのスポーツバージョンの「ID. GTI Concept(アイディ. GTIコンセプト)」と同じ新しいモジュラーエレクトリックプラットフォーム(MEB)。
電動前輪駆動を採用したことで、MEBプラットフォームの最適なスペースが活用できたほか、最大限の効率も実現したという。新開発された70kW(90ps)の電気モーターを搭載し、最高時速は130㎞を記録。航続距離は少なくとも250㎞となる予定だ。
また、高性能ソフトウエアアーキテクチャーは新開発されたものが初搭載されるといい、ソフトウエアの更新とアップグレード、さらには個別のカスタマイズなども可能になる。
2027年までに4つの電動モデルを含む、9つのニューモデルを発売予定というフォルクスワーゲン。手ごろな価格のエントリーレベルのBEV「アイディ.エブリイ1」の投入は、大きな話題を呼びそうだ。
問い合わせ先

フォルクスワーゲン カスタマーセンター
Tel.0120-993-199
https://www.volkswagen.co.jp/ja.html

                      
Photo Gallery