アウディ、新型R8を公開|Audi
CAR / MOTOR SHOW
2015年2月27日

アウディ、新型R8を公開|Audi

Audi R8|アウディ R8

アウディのフラッグシップスポーツ、「R8」がフルモデルチェンジ

アウディの新型「R8」が、来る3月、ジュネーブモーターショーでワールドプレミアの時を迎える。よりモダナイズされ、パフォーマンスを格段に向上させた二代目。現時点で明らかとなった情報をベースに、モータージャーナリストの武田公実氏が、新生R8に迫った。

Text by TAKEDA Hiromi

アウディ最新のデザイン言語

今年3月のジュネーブショーにおけるワールドプレミアが決定しているアウディの新型「R8」。つい先日、カムフラージュ状態でのテストラン動画がティーザー的に公開されたのも記憶にあたらしいところである。そして26日、ショーでの披露に先だって新型アウディR8のオフィシャル写真と概要が発表された。

アウディR8は、ル・マン24時間をはじめとするスポーツカー耐久レースで素晴らしい戦果を達成したLMPマシンとおなじネーミングが授けられ、そのテクノロジーも反映されたアウディのフラッグシップスポーツカーとして、2006年に販売がスタートしたモデル。

Audi R8 V10 plus|アウディ R8 V10 プラス

Audi R8 V10 plus

Audi R8 V10 plus|アウディ R8 V10 プラス

Audi R8 V10 plus

世界的に成功をおさめたR8の2代目ということもあるためか、そのデザインは従来型のイメージを強く感じさせるものとなっているが、六角形のグリルをはじめとするアウディ最新のデザイン言語が投入されたことで、格段にモダナイズされている。

しかし最大のトピックは、これまでのR8クーペのデザインにおけるアイキャッチであった、ボディサイドを縦断するデコレーションパネル“ブレード”が廃されたことだろう。アウディ式のスーパーカースタイルが完全に認知されたことで、もはや不要になったのでは? と言う見方もあるにちがいないが、熱心なファンも多かった従来型R8ゆえに、物議を醸すかもしれない。

いっぽうのインテリアでは、既にアウディ新型「TT」新型「Q7」で登場した「Audi virtual cockpit」を採用。メーターパネルは、表示内容をドライバーの任意で設定可能な12.3インチのディスプレイに置き換えられたのが大きな特徴といえるだろう

Audi R8|アウディ R8

アウディのフラッグシップスポーツ、「R8」がフルモデルチェンジ (2)

新型R8は2グレードが用意される

従来型ではV8とV10の2本立てとされていたパワーユニットは、少なくとも現時点ではV10に一本化。ただし、最高出力540ps/最大トルク540Nmを発生する「R8 V10」と、最高出力610ps/最大トルク560Nmまでスープアップされた「R8 V10 Plus」の2グレードが用意される。

トランスミッションは両グレードともアップデートされたデュアルクラッチ式7段シーケンシャル「S tronic」。そしてアウディ伝家の宝刀“クワトロ”AWDシステムは、通常の走行では後輪に100パーセントのトルクを伝達する設定とされる。

Audi R8 V10|アウディ R8 V10

Audi R8 V10

Audi R8 V10|アウディ R8 V10

Audi R8 V10

また、これまでのアルミニウム合金にくわえて、カーボンファイバーも多用する新設計のアルミニウムスペースフレームにより、ねじれ剛性を約40パーセント向上させつつも、従来型から50kgの軽量化に成功。ウェイトはR8 V10 Plusで1,454kgに抑えられたという。

その結果、スタンダード版に相当するR8 V10でも0-100km/h加速3.5秒、最高速度320km/h。R8 V10 Plusにいたっては0-100km/h加速3.2秒、最高速度330km/hという、まさしくスーパースポーツというべきパフォーマンスを獲得した。

くわえてR8 V10 Plusは、エンジンの出力のみならず、カーボンファイバー製のフロントスプリッターやサイドブレード、リアデュフューザー、リアウイングなどを標準装備とすることによって、エクステリアからもR8 V10との差別化が図られている。

Audi R8|アウディ R8

アウディのフラッグシップスポーツ、「R8」がフルモデルチェンジ (3)

並行して開発が進められるレーシングモデル

今回の新型アウディR8発表について興味深いのは、今後数多くのバリエーションモデルが登場することを、現段階からアナウンスしていることである。そのひとつが、2基のモーターによるシステム総出力462ps、最大トルク920Nmを誇るEVバージョン「R8 e-tron」。そして世界中のスポーツカーレースへの参戦を期した「R8 LMS」である。

従来型R8をベースに開発・市販されたFIA-GT3マシン「R8 LMS」および「R8 LMS ウルトラ」は、FIA-GT選手権から日本国内のSUPER GT、あるいはスーパー耐久選手権でも活躍しているモデルだが、その後継マシンの登場が早くも確約されたことになる。

Audi R8 V10|アウディ R8 V10

Audi R8 V10 plus

Audi R8 V10|アウディ R8 V10

Audi R8 V10 plus

2016年シーズンから発効となるFIA(国際自動車連盟)の新レギュレーションに従って開発され、同シーズンからレースデビューすると言われる次世代「R8 LMS」は、ロードバージョンと並行して開発が進められており、市販モデルとはエンジンも含め50パーセントのパーツ共用化に成功したという。

アウディ初のミドシップスポーツカーとして登場し成功をおさめた従来型を、あらゆる面で正常進化させた新型R8。その全容が明らかになるのは、まもなく開幕するジュネーブショーである。

           
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