フォルクスワーゲン シロッコがフェイスリフト|Volkswagen
Volkswagen Scirocco|フォルクスワーゲン シロッコ
フォルクスワーゲン シロッコがフェイスリフト
フォルクスワーゲンは、3月6日より一般公開がはじまるジュネーブモーターショーにおいて、コンパクトスポーティモデル「シロッコ」のマイナーチェンジ版を公開すると発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
よりシャープなデザインに
フォルクスワーゲンのスポーティなコンパクトクーペ「シロッコ」。現在のモデルは、1974年のジュネーブモーターショーで登場した初代、81年発売の2代目のあと、17年のブランクを経て2009年に復活した3代目にあたる。その現行型がついにマイナーチェンジをはたした。
今回のモデルチェンジにともなう大きな変更点はフロントおよびリアのデザインだ。
これまで横桟であったバンパー上部のグリルが、下部から連続するようにハニカムメッシュに変更され、フォグライトまわりも黒一色から「ゴルフ GTI」譲りのボディ同色カラーにフィンが入り込む意匠になり横の拡がりを強調する。ヘッドライトまわりのデザインもあたらしくなり、オプションのキセノンヘッドライトにすると、ライト下部に帯状のLEDデイタイムランニングライトが装着される。
リアまわりも、フェンダーの盛り上がりがそのままハッチドア上でエッヂの効いたラインを描くデザインに変更された。Cの字に光るLEDを内蔵したリアライトもシャープなデザインとなり、全体が、これまでの丸みを強調したデザインから一転して、線と面で構成するものとなった。
インテリアでは、スポーツシートとレザースポーツステアリングが標準となったほか、シロッコ専用に設計されたディナウディオ製エキサイト サウンド システムやパークアシストが用意されるようになった。また、過去のシロッコへのオマージュとして、ダッシュボード中央にターボ圧計、クロノメーター、エンジン油温計の3連メーターが設置された。
エンジンもすべてがアップデート。ガソリンエンジンは排気量1.4リッター1機種と2.0リッター3機種、ディーゼルには2機種がラインナップされる。いずれも、直列4気筒の直噴ターボで、パワーと燃費性能が向上している。
もっとも省燃費なエントリーモデル、1.4リッターTSIエンジンは2013年モデル比プラス3psとなる最高出力92kW(125ps)を発揮し、燃費は5.4ℓ/100km(およそ18.5km/ℓ)。以前存在した1.4リッターTSI 118kW(160ps)版にかわり採用されるのが、最高出力132kW(180ps)を発揮する2.0TSIエンジン。排気量と出力が向上しながら、燃費は0.6ℓ/100km改善し6.0ℓ/100km(およそ16.7km/ℓ)を達成させている。
あたらしい「ゴルフ GTI」譲りの2.0TSIエンジンは最高出力162kW(220ps)を発揮。こちらの燃費は19パーセントも良好となっており、6.0ℓ/100km(およそ16.7km/ℓ)を実現している。そしてトップグレード「シロッコ R」に搭載されるのは、最高出力206kW(280ps)を誇る2.0TSIエンジン。15psの向上を果たしながら、その燃費は8.0ℓ/100km(およそ12.5km/ℓ)だ。
ディーゼルエンジンには2.0TDIを2種類用意。110kW(150ps)版は10psアップを果たしつつ、4.1ℓ/100km(およそ24.4km/ℓ)という省燃費性能を発揮。高出力版の135kW(184ps)エンジンも7psの出力向上しながらも、4.3ℓ/100km(およそ23.3km/ℓ)の燃費を達成している。
このあたらしいシロッコは、ポルトガルはリスボン近郊の工場で生産され、欧州において2014年8月からデリバリー開始。以降、順次世界各国で発売されるスケジュールだ。