ジュネーブ現地リポート|Mercedes-Benz
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月5日

ジュネーブ現地リポート|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz A 45 AMG Edition 1│メルセデス・ベンツ A 45 AMG エディション 1

メルセデス・ベンツ史上最強のホットハッチ「A45 AMG」がワールドプレミア

3月5日に開幕したジュネーブ国際モーターショー2013。メルセデス・ベンツはショー前夜の4日、ショー会場近くの特設会場で、AMGメディアナイトを開催。AMG初のコンパクトモデルとなる「A 45 AMG」を初公開した。 現地の塩見智氏からのリポート。

Text by SHIOMI Satoshi

最小の「AMG」は、日本市場も重視

「A 45 AMG」は、昨年日本でも発売されたハッチバック、「Aクラス」をベースにAMGがハイチューンの2リッター直4ターボエンジン、7段デュアルクラッチトランスミッションのAMGスピードシフト、新開発の横置きエンジン用4MATICシステムなどを盛り込んだハイパフォーマンスモデル。

従来の12気筒、8気筒のAMGエンジン同様に、メカニックひとりが1基のエンジンを手作業で組み上げ、責任の証としてヘッドカバーに担当者の署名プレートを貼る“ワンマン、ワンエンジン”の原則が、A 45 AMGの4気筒エンジンにも適用される。

このエンジンは最高出力360ps/6,000rpm(リッター当たり181hp)、最大トルク450Nm/2,250-5,000rpmと、量産2リッターエンジンとしては、世界最高レベルのパワースペックを誇りながら、燃費はNEDC(新欧州ドライビングモード)総合で6.9~7.1ℓ/100km(14.5~14.1km/ℓ)を達成している。ユーロ6対応。

Mercedes-Benz A 45 AMG Edition 1│メルセデス・ベンツ A 45 AMG エディション 1

AMGスピードシフトは、スポーツ、コンフォート、マニュアルの3走行モードをえらべるほか、自動ブリッピング機能、レーススタート機能が備わる。コンフォートモード時のみアイドリングストップ機能がはたらく。

最大450Nmものトルクを前輪のみで十分に路面に伝えるのは難しいという物理的な理由と、RWDや4WDをウリとするライバルたちを意識したマーケティング的な理由から4MATICが採用された。前輪がスリップを検知すると、即座にトランスミッションに内蔵されたPTU(パワー・テイクオフ・ユニット)からトルクが取り出され、プロペラシャフト、リアデフ内の湿式多板クラッチを介して必要なだけ後輪に伝わる。最大で50パーセントが配分される。

こうした技術によって、A 45 AMGの動力性能は0-100km/h加速4.6秒、最高速250km/h(リミッターによる自主制限)に達する。

Mercedes-Benz A 45 AMG Edition 1│メルセデス・ベンツ A 45 AMG エディション 1

Mercedes-Benz A 45 AMG Edition 1│メルセデス・ベンツ A 45 AMG エディション 1

メディアナイトでアンヴェールされたA 45 AMGは、大型リアスポイラーをはじめとする空力デバイスや随所に赤のワンポイントを施した限定モデルの「エディション1」。本国発売及び日本導入時期、それに価格は未定ながら、北米市場で販売されないAクラスについて、メルセデス・ベンツは日本市場をドイツにつづく第二の市場と位置づけており、エディション1をはじめ、きめ細かい仕様が日本でもえらべる可能性が高い。

2017年に50周年をむかえるAMGは、4年後のアニバーサリーイヤーに向けて「AMGパフォーマンス50」戦略を打ち出しており、A 45 AMGはその中核に位置づけられるモデル。また、A/Bクラスがもちいるエンジン横置きFWD&4WDのプラットフォームをもちいて、「CLA」をはじめ複数の派生モデル展開が決まっており、Aクラス以外のAMGモデル投入にも期待がかかる。

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