アルファ ロメオ4Cデビュー!|Alfa Romeo
Alfa Romeo 4C|アルファ ロメオ 4C
アルファ ロメオ4Cデビュー!
アルファ ロメオは、3月に開催されるジュネーブ国際モーターショーにおいて、2人乗りのミッドシップ スポーツ「4C」の市販モデルをワールドプレミアすると発表した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
全長4メートル以下のコンパクトスポーツ
「アルファ ロメオ 4C」は、全長4mを切る、2人乗りのコンパクトカー。デザインからも見てとれるとおり、2006年のパリモーターショーにて台数限定で発売された「8C コンペティツィオーネ」の系譜にあたる。
搭載されるエンジンは、「ミト」のスポーティーバージョン「クアドロフォリオ・ヴェルデ」に採用されている、1,750cc直列4気筒ターボをさらに進化させたもので、吸排気システムを専用のものにするとともに、筒内直接噴射や吸排気無段階可変バルブタイミング、ターボラグを除去する“スカベンジングコントロールシステム”を搭載。これを運転席のすぐうしろ、つまりミドに搭載し、後輪を駆動する。
トランスミッションは、アルファ・ロメオのデュアルクラッチシステム「Alfa TCT」を搭載。ミトやジュリエッタでも採用される、Dynamic、Normalド、All weatherとモードを変更する「アルファD.N.Aシステム」は、さらにサーキットでの使用を想定したRaceという設定をくわえて進化している。
ボディサイズは全長が4m以下、そして全幅は200cm、全高118cmで、ホイールベースは2.4m以下という、幅広く扁平なシルエットになっており、空力性能を高くするとともに高速走行時のネガティブCz値(ダウンフォース係数)を向上させている。
シャシーはカーボン製で重量を低減しながらも耐久性を確保。パワーウェイトレシオを4kg/ps未満を達成している。これは、名前の祖となった1930~40年代の同社のスポーツカー「8C」や「6C」とおなじ数値だという。
また、この「4C」は、アルファ・ロメオ ブランドが米国市場に再上陸をはたす、マーケティング上でも重要なモデルとなる。発売は2013年中の予定だ。
現段階では価格をはじめ、重量やエンジンの出力など詳細な情報は発表されていないものの、今回のジュネーブモーターショーにおける目玉のひとつであることはまちがいない。