パリ現地リポート|Citroen
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月26日

パリ現地リポート|Citroen

Citroen|シトロエン

オープントップとEV

シトロエンの次なる仕掛けはDS3

アバンギャルドなスタイリングの「DSライン」が充実をみせるシトロエン。2012年パリモーターショー(パリサロン)でも、「DS3」にカブリオレが登場。さらに北京モーターショーで発表したハイブリッドコンセプトカー「Numero 9」は、シトロエンらしい、先鋭的なモデルだ。いっぽう、電気自動車のDS3には、市販化の期待もたかまる。そんなシトロエンブースを、プレスデイに取材した、島下泰久氏による現地リポートが到着した。

Text by SHIMASHITA YasuhisaPhotographs by SHIMASHITA Yasuhisa & MOCHIZUKI Hirohiko

DS3の洗練と先鋭

DSラインが世界で25万台を超える販売を達成という成功をおさめたことで、ブランドが公言する“より上位のマーケットへの移行”が順調に進んでいるように見えるシトロエン。今回の目玉は、そのDSラインの最初のモデル、「DS3」に追加された「DS3 カブリオ」だ。

最大の特徴は、フレーム部分を残してソフトトップルーフからリアウインドウまでの部分が開閉するルーフシステム。これは120km/hまでなら走行中も自由に開閉できるという。柄入りのソフトトップも用意されるなど、さすがと唸らされる洒落た1台である。

Citroen DS3 Cabrio|シトロエン DS3 カブリオ

Citroen DS3 Cabrio|シトロエン DS3 カブリオ

Citroen DS3 Electrum|シトロエン DS3 エレクトラム

Citroen DS3 Electrum|シトロエン DS3 エレクトラム

いっぽうで新興国市場に向けたニューモデルも、プレスデーに限り披露された。「C4」のセダン版である「C4 L」、そして「Cエリゼ」と呼ばれるコンパクトセダンは、いずれも新興国がターゲット。同時に、DSラインを中国やロシアなどにも導入し、両方向からあらたなマーケットの開拓をねらう。

次世代モビリティにかんしても、あらたな提案がおこなわれた。すでに電気自動車の「C-ZERO」が市場に投入されているが、次なるモデルとして「DS3 エレクトラム」が発表された。最高出力88psの電気モーターを2基搭載し、これで前輪を駆動する。バッテリーはパナソニック製のリチウムイオンタイプで、航続距離は120km。市販化は未定だが、2基のモーターを使った走りは興味深い。

ほかにもあたらしい3気筒エンジン、日本未導入の「C3 ピカソ」の新型など、盛り沢山だったシトロエン。とくにDS3カブリオレは、早期導入を期待したいところだ。

 
 

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