シトロエンDS3をベースにしたプラグインEVコンセプト|Citroen
Citroen DS3 ELECTRUM|シトロエン DS3 エレクトラム
「DS3」をベースにしたプラグインEVコンセプトカー「DS3 エレクトラム」
シトロエンは、フロントアクスルに65kW(約88ps)の出力を発生するモーターを2個搭載した、航続距離120kmのシティユースEVをパリモーターショーで発表する。
Text by SAKURAI Kenichi
個性的なシティカー
シトロエンはパリモーターショーで、「DS3」をベースにした純EVモデルの「DS3 エレクトラム」を出展すると発表した。「DSライン」は、2009年にDS3からスタートしたシトロエンのプレミアムレンジを担当するラインナップで、現在まで「DS3」、「DS4」そして「DS5」とバリエーションを拡大してきた。「DS3 エレクトラム」は、「DSライン」初となるEVのコンセプトカーであり、「DS3」のEV化を提案したモデルになる。
「DS3 エレクトラム」は、フロントアクスルに65kW(約88ps)の出力を発生するモーターを2個搭載する。トータル176psのパワーは、156psを発生する1.6リットルDOHCターボエンジンを搭載した現行モデルの「DS3 スポーツシック」よりもパワフルなスペックで、コンパクトな「DS3」のボディに十分なパフォーマンスをあたえてくれる。
バッテリーには、パナソニック製のリチウムイオン電池を採用。蓄電容量は17.5kWhで、1回の充電で最大120kmの走行を可能にするという。電源ソケットは、ガソリン車同様に燃料タンクフラップ内に位置し、急速チャージャーを利用すれば、わずか30分で80パーセントの容量まで充電される。
シトロエンはEV化にあたり、既存の「DS3」となんら変わらないキャビンスペースとラゲッジルーム容量、乗車時の快適性を確保したと説明する。そしてさらに、電化され完璧なゼロエミッションを達成しても、「DS3 エレクトラム」はこれまでおなじように、ドライビングの楽しさは犠牲にしていないという。
現状の航続距離から、シトロエンでは「DS3 エレクトラム」をあくまでもシティカーと位置づけているが、個性的なデザインの採用やドライビングの楽しさなど、エコロジーが必ずしも退屈ではないという事実を、このコンセプトカーで証明してみせたのだ。気になる市販化や市場投入時期などは発表されていない。
Mondial de L’Automobile 2012 Salon de Paris
パリモーターショー 2012 Top Page→