エルメスのクラフトマンシップを紡ぐ新たな拠点が表参道にオープン|HERMÈS

©Nacása & Partners Inc.

FASHION / NEWS
2021年3月5日

エルメスのクラフトマンシップを紡ぐ新たな拠点が表参道にオープン|HERMÈS

HERMÈS|エルメス

エルメス表参道店が、ついにオープン。日本人アーティストの作品やスペシャルアイテムも展示

エルメスが、2021年2月28日(日)、表参道に新たな店舗をオープンした。東京では2001年にオープンした銀座店以来、約20年ぶりの新規路面店となる。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

レザーグッズや表参道限定の特別アイテム、ビューティーまで幅広く取り揃う新店

エルメスは、2021 年2月28日(日)に、東京・表参道に新店舗をオープンした。488平方メートルの面積を誇る同店では、日本人のアーティストや日本の素材、技術へのリスペクトを随所に反映させた空間に、エルメスが誇る創造性と卓越したクラフトマンシップを感じさせるアイテムが取り揃う。
店舗デザインは、パリの建築設計事務所RDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・アンテリユール社)が手掛けた。外観を際立たせているのは、表参道に面するファサードである。
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明治神宮の参道を思わせる石垣はそのままに、竹林に見立てたコッパーカラーのステンレス製の柵で取り囲まれている。夜間はその背面に仕込まれた間接照明が、石垣をさらに印象的に浮かび上がらせる。表参道周辺の豊かな自然を素材として、またメタファーとして店舗デザインに取り入れたという。
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1階のエントランスでは、パリのフォーブル・サントノーレ店同様に、メゾンの象徴であるエクスリブリ ス(蔵書印)モチーフが配されている。床面には、日本の畳をイメージした2種類のグリーンの石が施され、床の一部には森のコケを思わせる色合いの、表参道店のために特別に織られたラグが敷かれている。
 
階段の吹き抜けには、竹工芸作家の本田聖流氏が同店のために制作した、無限のメビウスや雲の形から着想を得た竹の彫刻を展示。階段を上り下りするたびに異なるフォルムを見せ、日本が世界に誇る竹工芸の粋と現代建築の美しい調和を見せる。
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1階右手のウィメンズシルクのコーナーでは、京森康平氏によるスカーフ「デュオ・コスミック」が、世界に先駆けて取り扱い開始される。京森氏は、スカーフと連動したコンセプトによるウィンドウ・ディスプレイも手掛けている。1階左手には、テーブルウェアをはじめとするホームコレクションとメンズシルクのコーナーが、奥にはバッグや革小物などのレザーグッズ、そして馬具のコーナーが展開される。
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壁は木の羽目板や竹の寄木細工で覆われたゆるやかなカーブを描き、太い円柱に設置された棚板には、シューズを中心に注目のアイテムがディスプレイされている。そして、店舗オープンと同時に先行発売したメンズ香水「H24」を含むフレグランス、そして4月中旬からはリップスティック「ルージュ・エルメス」などビューティー製品が新たに展開される予定だ。
明るい陽射しが注ぐ階段を上った2 階は、ウィメンズ・メンズを扱う、可動式パーテーションで仕切られた落ち着いた空間だ。広々としたウィメンズのフィッティングルームや、サロンのようなメンズのフィッティングルームも設けられており、今後、メンズ用フィッティングルームでのスペシャルオーダー「シュール・ムジュール」の展開も予定されるという。
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そして、スペシャルオーダー部門オリゾンから新しく発表される木製の自転車や、表参道店のためにつくられたヤン・バイトリク氏のデザインによる「シュヴァル・ドゥ・フェット」柄のサーフボードとスケートボードの特別なアイテムとともに、野村大輔氏デザインの「メガ・シ ャリオ」のカシミヤシルクのスカーフやネクタイなどが、オープン記念として紹介された(自転車の展示は終了)。
エルメス表参道店は、長い歴史を背景に強い絆で結ばれてきた日本のカスタマーと、そしてこれから出会う新しいカスタマーにとって、エルメスが誇る創造性と卓越したクラフトマンシップを発見できる特別な空間だ。

エルメス表参道店

  • 住所|東京都渋谷区神宮前5丁目7-20
  • 時間|11:00~19:00(水曜日定休)
  • 電話|03-6712-6612
問い合わせ先

エルメスジャポン
Tel.03-3569-3300
www.hermes.com