ジュネーブ現地リポート|Audi
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月15日

ジュネーブ現地リポート|Audi

Audi|アウディ

ジュネーブモーターショー現地リポート

モジュラー化の先陣を切るA3

今回のジュネーブではA3、RS4アバントをワールドプレミアしたアウディ。現地から、そのプレスカンファレンスのリポートが到着した。

Text by SATO Takeshi
Photographs by MOCHIZUKI Hirohiko

VWグループ全体の鍵を握る重要なモデル

今回のジュネーブモーターショーでもっとも重要なモデルは、世界初お披露目となった新型アウディA3だろう。従来型に比べて細部のデザインが洗練され、内装も緻密に組み上げられた……、というのは表面的な見方にすぎない。新型A3は、今後の自動車産業に大きな影響を与えるはずだ。

なぜなら、新型A3はフォルクスワーゲン・グループが推進する「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」の第一弾であるからだ。MQBとは、ひとつの車体構造からたくさんのモデルを派生させる戦略。重要なのは、MQBがこれまでの「プラットフォームの共有化」とは異なるということだ。ひとつの車台の基本構造を同サイズの複数のモデルで使うことが「プラットフォームの共有化」だった。一方MQBは、サイズやカテゴリーがちがっても対応できるのだ。つまり新型A3の基本設計は、次のフォルクスワーゲン ゴルフだけでなくもっと大きなSUVやコンパクトカーにも適用されることになる。セアト、シュコダ等々たくさんのブランドを持ち、中国やメキシコ、ブラジルなどでのさらなる勢力拡大を目論むフォルクスワーゲン・グループにとって、多車種展開は生命線だ。したがってアウディA3の新しい基本設計は、今後のフォルクスワーゲン・グループ全体に適用される“憲法”なのだ。

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