A6オールロード、第3世代に|Audi
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月20日

A6オールロード、第3世代に|Audi

Audi A6 Allroad|アウディ A6 オールロード

アウディ A6 オールロード、第3世代に

1月に情報が公開された、3代目となるA6 オールロードがジュネーブモーターショーにてデビューをはたした。A6 アバントをベースに、オフロード走行にも対応したクロスオーバーモデルだ。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

新型A6 アバントをベースとしたオールロードの現代化

今回で3代目となる新A6 オールロードは、日本での発表も記憶にあたらしいA6 アバントをベースとしたクロスオーバーモデルであり、現在、アウディの新型車種において標準化している技術を、ほぼあますところなく取り込んだ、贅たくなモデルだ。

たとえば、アルミニウムの積極的な採用にはじまり、先端的な素材の組み合わせで実現する軽量化技術「アウディ ウルトラ」によって、重量は先代比でマイナス70kgを達成。低燃費化に寄与している。

ヘッドライトやテールライトにはLEDを用いたタイプがオプション設定されるほか、悪天候や暗闇でも広い視界を確保する「キセノンプラスヘッドライト」と「アダプティブライト」を用意。くわえて、姿勢の安定性を高める4輪駆動システム「アウディ クワトロ」、ヘッドアップディスプレイ、ナイトビジョン、「アウディ コネクト」と総称されるネットワーク接続機能や、タッチパッド入力をふくむインフォテインメントシステム「MMI」など、昨今のアウディではおなじみの機能が盛り込まれるが、オールロードの名が示すように、オフロードまで視野に入れた、あらゆる環境への高い対応力が求められるこのクルマには、まさにおあつらえ向きといったところではないだろうか。

A6オールロード、第3世代に|Audi 01

A6オールロード、第3世代に|Audi 02

ボディサイズは全長4.94×全幅1.90×全高1.47m。全高が6cmほど高い以外は、A6 アバントとほぼ同寸だ。サイドに一段ラインが入り、フェンダーが広がっているほか、垂直ラインのフロントグリル、アンダーボディ保護用ステンレスカバー、一段持ち上がったルーフレール、平たい二本のエグゾーストパイプの装着が、A6 アバントに対するA6 オールロードの外観上の差異。どれも、オフロードをより意識させる意匠である。

サスペンションは高速時に15mm車高をおとし、ボタンで35mm上げることができるほか、低速ではさらに10mmの上昇が可能。タイヤは235/55サイズで、標準で5スポーク18インチのホイールを装着。オプションで19インチ、20インチホイールも選択できる。

エンジンはV6 4種類

エンジンはガソリン1種類、ディーゼル3種類の4種類。いずれも3.0リッターV6型で、直噴、ターボチャージ、スタートストップ機能、サーマルマネージメントといった技術が採用され、先代比20パーセントの低燃費化を達成している。

唯一のガソリンエンジンとなる3.0リッターTFSIは最高出力228kW、最大トルク440Nm。0-100km/h加速5.9秒で最高速度は250km/hでリミッターがはたらく。燃費は8.9ℓ/100kmだ。

ディーゼルエンジンはチューニングのちがいで、最高出力がそれぞれ150kW、180kW、230kW、最大トルクが450Nm、580Nm、650Nmとなる。うち、環境性能がもっとも高い最高出力180kWモデルは遅れての登場予定だ。最高性能の230kWモデルで0-100km/h加速5.6秒。このモデルだけ、8段Sトロニックトランスミッションを装備する。残りのモデルは7段Sトロニックだ。燃費はエントリーモデルの最高出力150kWモデルで6.1ℓ/100km、CO2排出量159g/kmを記録している。

ドイツでの発売は2012年春。価格は最高出力150kWの3.0TDIモデルで5万4,600ユーロだ。

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