改良型マツダ ロードスターに試乗──KPCによる最高の走りを体感|MAZDA
CAR / IMPRESSION
2022年3月14日

改良型マツダ ロードスターに試乗──KPCによる最高の走りを体感|MAZDA

KPCの効果が最も強く感じられた最軽量版の「990S」

現行NDの最軽量グレードである「S」をベースに、バネ下重量の低減と軽さを活かしたシャシー、エンジンの専用セッティングを行ったのが「990S」だ。具体的には、RAYS社製の16インチ鍛造アルミホイールを採用することで1本あたり800g、4本で合計3.2kgの軽量化を図るとともに、フロントブレーキをブレンボ社製大径ベンチレーテッドブレーキと対向4ピストンキャリパーで強化。エンジンをハイレスポンス化し、電動パワステの手応えは控えめに、コイルスプリングは硬めに、ダンパーは伸び方向で少し緩めに、という方向で調整が施されている。また、フロア下の補強材がなく、スタビライザーもなし。デフもオープンなのが990Sの特徴だ。
実際に走ってみると、KPCの効果がすぐに、そして最も強く感じられたのが990Sだった。軽さと足回りのセッティングが絶妙で、路面が悪くても乗り心地が良く、その割にはコーナーでもインリフトが少ないので、エイペックス(頂点)を過ぎるやいなや安心してアクセルペダルを踏み込むことができるのだ。これは気持ちいい。エンジンをパワーアップしたり、翼をつけたりという派手な改良ではないけれども、その効果がとても大きいことには素直に驚いた。
990Sは、幌がダークブルーで、エアコンルーバーベゼルとフロアマットもブルーを採用。また、ブラックのブレーキキャリパーにはブルーで「Brembo」のレタリングが入っていて、走るとそれが浮き上がって見えるのがオシャレ。289万3,000円という価格も魅力的で、現在ロードスター中最量販モデルになっているというのもうなづける結果だ。年代別では50代以上が最大ボリュームとなっているけれども、30代以下も28%と健闘しているとのこと。若いドライバーたちにも990Sはしっかりと注目されているのだ。
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