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2022年3月14日
改良型マツダ ロードスターに試乗──KPCによる最高の走りを体感|MAZDA
新機種「ロードスター RF VS テラコッタセレクション」と6MTの「RS」
試乗はまず、販売の30%を占める電動格納式リトラクタブルハードトップを持つ「RF」の新車種「VS テラコッタセレクション」から。ナッパレザーの上質な内装カラーに鮮やかな「テラコッタ」を採用したモデルで、試乗車のエクステリアカラーである淡いベージュのプラチナクォーツメタリックとの組み合わせがとっても“大人”なイメージだ。
RFは車重が1,130kgと少し重く、それに合わせてソフトトップモデルよりトルキーな2.0リッターエンジン(184ps/205Nm)を搭載しているものの、試乗車のミッションは6AT仕様。上質な内外装のイメージもあって、峠道を飛ばすというよりは、大人の休日を楽しむためにゆったりと走らせるのが似合いそうなモデルに仕上がっている。そんなこともあってあまり攻めた走りをしなかったので、これがKPCの効果だ!と感じる場面は少なかったけれども、車体は終始安定していた。382万5,800円という上位モデルらしいプライスタグを掲げていて、その価値は十分にあるモデルだ。
次に乗ったのが、マツダらしいソウルレッドメタリックカラーの「RS」6MTモデル。エンジンは132ps/152Nmを発生する1.5リッターで、車重は1トン切りまであと少しの1,020kg。専用ビルシュタイン社製ダンパーや大径ブレーキ、フロントサスタワーバー、リアスタビライザー、トルクセンシング式LSD、レカロ社製シートなどで“武装”した走りのモデルで、当然KPC付きだ。
その走りは、RFに比べるとさすがにハードで、特に締め上げられたリアはガッチリと路面を捉え続けていて、ゴツゴツ感が結構な勢いで伝わってくる。LSDが作用することでKPCの効果があまり感じられなかったけれども、当然コーナリングの絶対スピードは上がっている。そこを目指す人には受け入れられるけれども、それがロードスターらしいかと言われると、ちょっと疑問。その最適解は、次に乗った990Sにあった。