ロータリーエンジンが発電用として復活──マツダ、新型PHEV「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を欧州で初公開|Mazda
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2023年1月17日

ロータリーエンジンが発電用として復活──マツダ、新型PHEV「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を欧州で初公開|Mazda

MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV|マツダMX-30 イースカイアクティブ アールイーブイ

コンパクトなロータリーエンジンの特長を活かしたPHEV

マツダは、1月13日に開幕したブリュッセルモーターショーにて、ロータリーエンジンを発電機として使用するPHEV(プラグインハイブリッド)、「 MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を公開した。

Text by OPENERS

EVモードでも85km走行が可能

MX-30は、2019年に開催された第46回東京モーターショーで、マツダ初の量産BEV(バッテリーEV)としてワールドプレミアされ、2020年に導入されたコンパクトSUV。一部マーケットに向けてマイルドハイブリッドモデルも設定され、マツダの電動化を主導してきたモデルである。
人とクルマの新しい関係を提案するクルマとして開発され、洗練されたデザイン、解放感のある室内空間、自然由来のインテリア素材、ユーザーが自由な発想で多彩な楽しみ方を創造できるフリースタイルドアなどが特徴となっている。
今回登場したMX-30 e-SKYACTIV R-EVは、そんなMX-30ならではの価値はそのままに、BEVとしての使い方を拡張したシリーズ式プラグインハイブリッドモデルと謳われる。発電専用のエンジンで発電し、モーターで駆動する同システムは、日産のeパワーと同様のもの。ちなみに、EVモードでも85kmの走行が可能という。
同車の最大の特徴が、発電機としてロータリーエンジンを採用していること。新たに開発した発電用ロータリーエンジンは、必要とされる出力性能をコンパクトに実現できるロータリーエンジンの特長を活かし、高出力モーター、ジェ ネレーターと同軸上に配置してモータールームに搭載。このコンパクトな電動駆動ユニット と、 17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、 50リッターの燃料タンクを組み合わせることで、独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムを実現しているという。
充電は普通・急速のいずれの方式にも対応し、1500wの給電機能を備えるほか、使用シーンに合わせて「 EVモード」「ノーマルモード」「チャージモード」という3つの走行モードを選択できるなど、PHEVとしての優れた利便性を有しているのも特徴だ。
MX-30 e-SKYACTIV R-EVには特別仕様車「Edition R 」も設定。同仕様では、黒基調の外板色および内装色としながら、ルーフサイドにはマツダ初の乗用車である「R360 クーペ」のルーフ色を復刻したマローン ルージュメタリックを差し色として採用。また、フロアマットやシートのヘッドレストには、ローターの形状を模したバッジやエンボス加工などの専用デザインが施される。
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