レクサス「RZ」のステアバイワイヤ搭載モデル(プロトタイプ)に試乗──持ち替えなしでハンドル操作が自由自在|LEXUS
CAR / IMPRESSION
2022年7月13日

レクサス「RZ」のステアバイワイヤ搭載モデル(プロトタイプ)に試乗──持ち替えなしでハンドル操作が自由自在|LEXUS

ドライバーがクルマと対話できるようなシステムに仕上げることが重要

従来のステアリングホイールと比較して違和感を覚えるのは、最初に見たとき。次に走り出して、ステアリングホイールのつもりで、腕を動かすと、角度がつきすぎてしまい、私の意図よりクルマの動きが大きくなってしまった。ぐーっとノーズが内側を向くのだ。
走り出して100メートルぐらいで、ただし、操作にはすぐ慣れる。恐らく今回のプロトタイプは、意図して、マイルドなギア比を選択しているかもしれない。操作する側にとっては、ステアリングホイールとの違和感が少ない。もっとも、これに慣れてしまうと、ステアリングホイールをぐるぐる回すのはかったるくなりそう。
RZ450eプロトタイプの走りは機敏だ。パワーは、前輪用に150kW、後輪用に80kWのモーターを使う(たとえばトヨタbZ4Xの4WDは前後とも80kW)ので、加速性がよい。
ステアバイワイヤシステムのハンドル(ステアリングホイールでなくハンドルと、開発者の人たちは呼称していた)はやや重めの設定。先に触れた通り、操舵はややマイルドな味つけなので、うっかりすると、ちょっときついカーブで車両が外側にふくらみそうになった。
明らかにハンドルを切るタイミングが遅れた! と焦りながら、操舵すると、車体は外側にふくらむことなく、すっとコーナーを走り抜ける。これはDIRECT4の働きも大きいのだろう。操舵の重さに慣れれば、こういうことはなく、あとは積極的にドライブを楽しめる。
テストコースでは意図的に不整路面も作られていた。そこを走ると、ハンドルにごつごつした路面からの衝撃は伝わってこない。「不要な情報はカットするような取捨選択ができるのも、このシステムのメリット」というステアバイワイヤシステムの開発主担当の山口武成氏の言葉を思い出した。なるほど。
マスタードライバーの豊田章男氏は、当初、このシステムを搭載したモデルに試乗した際、「(路面からハンドルへの)インフォメーションが少ない。もっとドライバーがクルマと対話できるようなシステムにすべき」とコメントしたそうだ。そのあと、開発陣は奮起して、システムを磨き上げていったという。ここも、なるほど、だ。
路面の不整などの情報は遮断する一方、タイヤがどんなふうに路面をグリップしているかといった情報はしっかり伝える。そのためにプロのドライバーにも開発に参加してもらい、人間の感覚に合ったシステムをつくり上げていったそうだ。
「快適だし、一方、ワインディングロードでは楽しい。いろいろなシーンで楽しめることがまさにメリットです」と、前出の渡辺氏。
システムはまだ「鋭意開発中」とのことで、まだ発売時期など明らかにされていない。楽しみに待つことにしよう。
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