ルノー ルーテシアE-TECHハイブリッドに試乗──スポーティな走りと驚異の低燃費を両立|Renault
CAR / IMPRESSION
2022年7月8日

ルノー ルーテシアE-TECHハイブリッドに試乗──スポーティな走りと驚異の低燃費を両立|Renault

ルノーの実力を味わわせてくれる

変速機にはもうひとつ、大きな特徴がある。やはりアルカナと同様、通常の変速機のようにクラッチやトルクコンバーターを使っていない。これは滑らせるように、エンジンとギアをつなぐため、ショックは少ないが、一方で燃費などにロスが出る。
ルノーでは、ロスを極力省くために、ドグクラッチといって、前記のクラッチやトルコンを省いた変速機を開発。変速時間も勝敗に影響するモータースポーツでは当たり前の技術で、出力側と駆動系側のギアをダイレクトにつなぐ。
ダイレクトにつなぐと大きなショックが出がちなので、ルノーではここに電子制御技術を採用。モーターによる制御で両方のギアをショックなしにつなぐことに成功している。
はたして、どんどん加速していく感覚と、高速での速度の伸びのよさ、それにエンジン自体のノイズの低さなど、いいところがたくさん味わえるようになった。しかも燃費が驚異的。
ルーテシアE-TECHハイブリッドの燃費は、リッターあたり25.2km。輸入車最良とルノーでは謳う。アルカナも22.8kmと驚くものだったが、それをはるかに凌駕してしまっている。高速ではもっといい数値が出るようだ。
21年に登場した現行ルーテシアは、運転支援システムが充実している。ルーテシアE-TECHハイブリッドはさらに、約70km/hから180km/hの範囲で作動するレーンキープアシストが備わる。外観上はルーフトップのシャークアンテナも識別点。
全長4,075mmのボディと2,585mmのホイールベースの組合せによるパッケージは、大人4人で乗るにも充分なスペースを提供してくれる。日本でルーテシアの人気を支えているスタイリッシュなボディといい、70年代からハッチバックで鳴らしてきたルノーの実力を味わわせてくれるモデルだ。価格は329万円。レザーパックなる仕様は344万円で用意される。

Renault Lutecia E-TECH Hybrid|ルノー ルーテシア イーテック ハイブリッド

  • ボディサイズ|全長4,075×全幅1,725×全高1,470mm
  • ホイールベース|2,585mm
  • トレッド前/後|1,505/1,495mm
  • 車両重量|1,310kg
  • エンジン|1,597cc自然吸気直列4気筒
  • エンジン最高出力|69kW(94ps)/5,600rpm
  • エンジン最大トルク|144Nm(14.7kgm)/3,200rpm
  • メインモーター最高出力|36kW(49ps)/1,677-6,000rpm
  • メインモーター最大トルク|205Nm(20.9kgm)/200-1,677rpm
  • サブモーター最高出力|15kW(20ps)/2,865-10,000rpm
  • サブモーター最大トルク|50Nm(5.1kgm)/200-2,865rpm
  • トランスミッション|電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
  • 駆動方式|前輪駆動
  • サスペンション前|マクファーソン
  • サスペンション後|トーションビーム
  • ブレーキ前|ベンチレーテッドディスク
  • ブレーキ後|ディスク
  • タイヤ|205/45R17
  • 燃費 (WLTCモード)|25.2km/ℓ
  • 定員|5人
  • 価格|329万円 344万円(レザーパック)
問い合わせ先

ルノーコール
Tel.0120-676-365(9:00-18:00、年中無休)
https://www.renault.jp/

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