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2022年6月17日
トヨタとスバルが共同開発したSUV型BEV、bZ4Xとソルテラに試乗 その乗り味の違いとは?|TOYOTA SUBARU
快適志向の人はbZ4X、スポーティな走りが好きな人はソルテラ
2車の違いをユーザー目線で簡単にいうと……快適志向の人はトヨタで、スポーティな走りが好きな人はスバルだろうか。実際、ソルテラは足まわりがやや硬め、ステアリングホイールの操舵力は重めだ。
高速道路などではbZ4Xの乗り心地は楽チンで、シートの出来もよいし、静粛性が高いため、長い距離を走っても疲労度は少ないと思う。アダプティブクルーズコントロールとレーンキープシステムを使えば、なめらかなトルクの出かたが身上の電気モーターのおかげで、先行車がぱっとどいてくれたりしたときも、すーっとスムーズに加速してくれる。
ソルテラでは、私は、低速と中速のカーブが組み合わせられた山道を走ることができた。なるほどこのとき、私にも前出の小野氏の言葉が理解できた。ブレーキはしっかり効くし、低重心の設計ゆえコーナリング能力は高いし、カーブから脱出するときの加速力は実にキモチいい。
最初は操舵力が重いのにやや戸惑ったものの、すぐに慣れた。トヨタではどうもこの操舵の重さも嫌ったようだ。逆に軽すぎるとスバルのクルマでない、とスバルのエンジニアは考えた。共同開発のピュアEVでもしっかり操縦性にキャラクターが出る。
「それこそ経験が豊かな自動車メーカーだからできたことと思ってください」と小野氏が言う。なるほど、きっとそうなのだろう。操縦性こそ、EV時代のクルマづくりのキー、という別のブランドの開発者の言葉を私は思い出したのだった。
航続距離は、bZ4Xで前輪駆動が559km、4WDが540km。対してソルテラは567kmと542kmとなる。理由は車重と、メーカーでは説明。トヨタの方が200kg以上重い。
価格はbZ4Xの前輪駆動車が600万円、4WDが650万円。ソルテラは、前輪駆動が594万円で、全輪駆動が638万円から。装備がより豊富なモデルがソルテラには設定されている。
そういえば、もうひとつ、大きな違いが2車にある。トヨタは、サブスクの「KINTO」のみでの販売。理由はバッテリー管理を含めてユーザーへの浸透を慎重に行いたいからだとか。一方スバルは、通常販売を行う。ここまで違いがあるというのも面白い。
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