トヨタとスバルが共同開発したSUV型BEV、bZ4Xとソルテラに試乗 その乗り味の違いとは?|TOYOTA  SUBARU
CAR / IMPRESSION
2022年6月17日

トヨタとスバルが共同開発したSUV型BEV、bZ4Xとソルテラに試乗 その乗り味の違いとは?|TOYOTA SUBARU

TOYOTA bZ4X| トヨタ bZ4X

SUBARU SOLTERRA|スバル ソルテラ

トヨタとスバルが共同開発したSUV型BEV、bZ4Xとソルテラに試乗

Text by OGAWA Fumio

トヨタとスバルが共同開発したSUV型BEV(バッテリーEV)、トヨタ「bZ4X」とスバル「ソルテラ」が5月に発売された。ボディシルエットのみならずサイズまで同じこの2モデルだが、果たして走りには違いがあるのだろうか。プレス向け試乗会に参加したモータージャーナリストの小川フミオ氏がリポートする。

シャシーもパワートレーンもボディサイズも同じ

2022年は日本メーカーにとって、本当の意味でEV元年になるんだろうか。日産「アリア」が発売されたのに続いて、トヨタ自動車とスバルが共同開発のBEV(バッテリーEV)を、22年5月に発売した。
トヨタ「bZ4X」とスバル「ソルテラ」は、同じシャシーに同じパワートレインを使う。150kWのモーターを使うシステム「e-Axle(イーアクスル)」をフロントのみに搭載した前輪駆動モデルと、前後とも80kWの「e-Axle」による4WDモデルの2本立てのラインナップも同様。
面白いのは、ボディサイズもホイールベースも、それに全体のシルエットも同じ2台であるにもかかわらず、運転したときに感じるキャラクターに明確に違いがあること。
一言でいうと、トヨタ車はややマイルドで、スバル車はもっとスポーティな雰囲気なのだ。実際に、スバル側の開発責任者、商品企画本部の小野大輔プロダクトゼネラルマネージャーに確認したところ、「スバル車を愛するスバリストの期待を裏切りたくなかった」という証言を得た。
この姉妹車は、2社から同数のエンジニアが参加したプロジェクトを通して開発され、場所もトヨタ自動車の一角だったという。が、主体はスバルで、完成したときも、小野氏の考え通りの出来になったそうだ。
トヨタ自動車の開発陣は、それを引き取って、独自の味付けをほどこした。ダンパーを変え、パワーステアリングの味付けを変え、タイヤサイズもソルテラが20インチであるのに対してbZ4Xは18インチ。どれも「トヨタ車の従来のオーナーにすんなり受け入れてもらうため」と、私に意図を説明してくれた。
私が乗ったは、ソルテラもbZ4Xもともに前後輪を駆動する仕様。ここにも2車に違いがあって、ソルテラはスバルのこだわりで常時前後の車輪にトルクが供給される全輪駆動。一方bZ4Xは、高速など低負荷走行時は前輪駆動となる。
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