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2024年10月17日
アジア太平洋地域ディレクター、シャーロット・ディクソンさんが語るマクラーレンのブランド戦略|McLaren
マクラーレンの革新性と情熱が結実したアルトゥーラ スパイダー
ディクソンさんがいま最もリコメンドしたいと語るのが、アルトゥーラ スパイダーだ。
「アルトゥーラ スパイダーは、マクラーレンの革新性と情熱が結実した1台です。4つのドライブモードを備え、都市部でのクルージングからサーキットでのハイパフォーマンス走行まで、多様なシーンに対応します。さらに、オープンエアでのドライビングの醍醐味も堪能できる。多くの方々にアルトゥーラ スパイダーを体験していただきたいと考えています。マクラーレンの真価を十分に感じ取っていただけるはずです」
そんなアルトゥーラ スパイダーに、試乗する機会を得た。都心から首都高速湾岸線を経て大黒パーキングエリアまでの約30kmの道のりながら、このクルマのオールラウンダーぶりを知るには十分だった。渋滞や交通量の多さで、その圧倒的なパフォーマンスを引き出すことはできなかったが、逆に日常での使い勝手の良さを実感する機会となった。
残暑厳しい季節、オープン走行でも車内は快適そのもの。高性能なエアコンが、外気の熱気を寄せ付けない。80km/hの制限速度内では、緻密な空力設計により風の巻き込みも最小限に抑えられ、会話を楽しみながらのドライブが可能だ。
湾岸線のトンネルでは突如クルマの流れが滞り、ルーフを閉じる必要が生じた。だが、50km/h以下なら走行中でもボタンを押せばわずか11秒で瞬く間にクーペと化し、外界から完全に遮断された空間が出現する。
PHEVのパワートレーンを持つ新世代のスーパーカーゆえ、アルトゥーラ スパイダーはモーターのみで走行するEVモードが備わる。31kmという航続距離は、都市部での使用には十分。早朝や深夜の住宅街などでの走行時、エンジン音を気にせず走れるのは大きな利点だ。
足回りは引き締まっているものの、カーボンコンポジットシャシーがもたらす剛性の高さにより、荒れた路面でも不快な振動を乗員に伝えることがない。300km/hオーバーの性能を秘めながら、少々大げさに表現すればまるで一般的なクーペのように快適な移動をかなえてくれるのだ。
アルトゥーラ スパイダーの特質すべきは、圧倒的なパフォーマンスと日常性が巧みに融合している点だ。ディクソンさんが語る通り、都市でのドライブからサーキット走行まで、様々な状況に適応する懐の広さを持ち合わせている。オープンとクローズを状況に応じて使い分けられる柔軟性も、このクルマの魅力をさらに引き立てている。まさに現代のスーパーカーのあるべき姿を体現しているといえるだろう。
問い合わせ先
マクラーレン オートモーティブ
https://cars.mclaren.com/jp-ja