PHEVを搭載したカイエンをパリで初公開|Porsche
Porsche|ポルシェ
パリでPHEVを搭載したカイエンなどを初公開
ポルシェAGは、フランスで開催されるパリモーターショーにて、初めてPHEVを搭載した「カイエン S E-ハイブリッド」をふくむ、あたらしいカイエンのワールドプレミアをおこなう。
Text by OHTO Yasuhiro
あたらしいカイエンファミリーが登場
パリモーターショーのプレスデイ初日、10月2日のワールドプレミアが公表されたのは、すでに日本でも予約が開始されている、あたらしい「カイエン」だ。
この新型の投入によりポルシェは、従来のハイブリッドモデルをすべてプラグインハイブリッド方式へと進化させることができたかたちとなる。カイエンはこのプラグインハイブリッドモデルで、プレミアムSUVのあらたなベンチマークとしての座を確立していく狙いだ。
カイエン初となる「カイエン S E-ハイブリッド」のパワーユニットは、スーパーチャージャーのついた3.0リッターV6エンジンにモーターを組み合わせて搭載。エンジン単体の最高出力は245kW、モーター単体で24kW。システム全体では、最高出力306kW/5,500rpmを発揮、最大トルクは590Nm/1,250-4,000rpmを誇る。
トランスミッションは8段ティプトロニックのみ。四輪を駆動し、0-100km/h加速は5.9秒、最高速度が243km/hという性能を誇る。もちろん燃費も優れており、100kmあたりわずか3.4リットル(およそ29.4km/ℓ)、CO2排出量も79g/kmに抑えられている。
駆動用バッテリーには、容量10.8kWhのリチウムイオン電池を採用。条件にもおおきく左右されるが、電気自動車のようにバッテリーのみの駆動でも、およそ18-36kmの距離が走行可能とされる。また、モーターのみでも最高速度125km/hまで出すことができる。
カイエンに先駆け、ポルシェのプラグインハイブリッドモデルとして、最初に市場へ投入された「パナメーラS E-ハイブリッド」は、今年8月までに出荷された「パナメーラ」1万6,698台のうちの9パーセント、1,513台を占めており、カイエンもこれに追随する動きを見せるだろうとポルシェでは語る。
パリモーターショーでは、このハイブリッドモデルをはじめ、「カイエンS」、4.8リッターV8ツインターボを搭載するフラッグシップモデル「カイエン ターボ」といった、あたらしいカイエンが、はじめて一般向けにお披露目される。