フォルクスワーゲンがコンセプトカー「eT!コンセプト」を発表|Volkswagen
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2015年2月19日

フォルクスワーゲンがコンセプトカー「eT!コンセプト」を発表|Volkswagen

Volkswagen|フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンがコンセプトカー「eT!コンセプト」を発表

フォルクスワーゲンは電気自動車とロジスティクスの将来のため軽量商用車の一大顧客であるドイツポストと連携して作った完全電気駆動のバン「eT!コンセプト」を発表した。

Text by OPENERS

宅配業の未来をデザインする

「eT!コンセプト」は民生用の自動車ではなく、宅配や郵便配達のための業務用自動車だ。それを如実にあらわしているのが、インホイールハブモーターを採用したことによって実現した広い貨物用キャビンスペース。外見上もっとも目を引く助手席側の大きな電動スライドドアも、頻繁にクルマを乗り降りする必要がある運送業のドライバーが、直接歩道に降りられ、ここから運転席にも荷室にもアクセスできるようにと設計されたもの。コンパクトなボディは住宅が密集する都市エリアでの利便性が高く、さらにセミオートマチックでの運転も可能だ。
自然エネルギー発電で電力を確保できれば、さらなる環境負荷の軽減につなげることができるeT!コンセプト。フォルクスワーゲンは「宅配業に持続性を与えるためのクルマ」と位置づけ、「ゴルフ」や「up!」を電気自動車化するのとはまったくちがうビジョンを描いている。

フォルクスワーゲン「eT!コンセプト」|Volkswagen|02

フォルクスワーゲン「eT!コンセプト」|Volkswagen|03

ドライバーのあとをクルマがついてくる

助手席には、わざわざ運転席に座らないでもクルマを短距離移動させられるドライブ・スティック(ジョイスティック)が設置されているのだが、「eT!コンセプト」を動かす方法はほかにもまだある。

それが自動操縦機能だ。「フォロー・ミー」命令で、配達業務で車外を歩くドライバーのうしろをクルマがついてきて、少し離れた場所に置かれた場合は「カム・トゥー・ミー」命令をうけるとクルマがドライバーのところまでやってくる。想像してみると動物みたいでかわいらしい。ルックス的にもかしこそうな「eT!コンセプト」。またひとつ、待ち遠しい未来が提示された。

           
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