レクサス初のハイブリッド専用車、HSがデビュー
LEXUS HS250h|レクサス HS250h
レクサス初のハイブリッド専用車、HSがデビュー
デトロイトで開催されている北米国際自動車ショーにおいて、レクサスから初のハイブリッド専用モデル「HS250h」が世界初公開された。
文=ジラフ
テーマはHarmonious Sedan
搭載されるパワートレインは、2.4リッター直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた最新のハイブリッドシステム。エンジンそのものの最高出力は147ps/6000rpm、最大トルクは187Nm/4400rpm。エンジンとモーターを合わせた最大出力は187psを記録するという。
また「排気熱再循環システム」を採用することなどによって、暖機運転を短くし、SULEV基準を満たす排ガス性能を達成。
また室内トリムに植物由来のエコプラスチックを世界に先駆けて採用したことからもわかるように、このニューモデルは、HSというモデル名が意味する「Harmonious Sedan」をテーマに、「地球と人との調和、LEXUSブランドにふさわしいときめきとやすらぎに満ちた時間を提供するクルマ」として開発されたのだ。
ボディサイズは、全長4695×全幅1785×全高1505mmで、レクサスISと比べると110mm長く、10mm狭く、75mm高い。ホイールベースはIS比マイナス30mmの2700mmとなる。駆動方式はFFで、日本発売は今年夏ごろが予定されている。
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。