クールな英国人の悪役のように

昨年の東京モーターショーでワールドプレミアを迎え、注目を集めたジャガー「Fタイプ クーペ」がついに日本での発売を開始した。往年の名車「Eタイプ」の血を引く「Fタイプ」の登場は、レース界で名を馳せたジャガーブランドのイメージを再びスポーツカーメーカーへと呼び戻す大きな役目を担っている。

2012年には一足早くオープンモデル版「Fタイプ・コンバーチブル」がデビューしてるが、クーペモデルは、そのデザインの基礎となったジャガーのデザインディレクター、イアン・カラム氏の作品「C-X16コンセプト」により近いものとなっている。流れるように走るルーフラインは、Fタイプ クーペに受け継がれたアイコンのひとつだ。

軽量オールアルミニウム製のボディの下には、3タイプのエンジンが用意され、最高出力250kW（340ps）、最大トルク450Nmを発揮するエントリーグレードの「Fタイプ クーペ」、そして最高出力280kW（380ps）、最大トルク460Nmのパワーを持つよりハイパフォーマンスな「Fタイプ Sクーペ」には、それぞれ3リッターV型6気筒エンジンが搭載される。

トップエンドの「Fタイプ Rクーペ」には、5リッターV8スーパーチャージドエンジンが採用され、最高出力495kW（550ps）、最大トルク680Nmという、Rモデルに相応しいスペックを有する。価格は「Fタイプ クーペ」が823万円。「Fタイプ Sクーペ」が1,029万円、最上位の「Fタイプ Rクーペ」が1,286万円で、いずれも右ハンドルだ。

今回、Fタイプ クーペの日本発売に合わせて開催された記念イベントは、「British Villains（英国から来た悪役）」をテーマとし、イギリス大使館でおこなわれた。

ジャガーは、このFタイプ クーペを「クールな英国人の悪役のように、その知性とエレガンスで形勢を逆転させる“ゲームチェンジャー”になるモデル」として位置づけ、全世界でプロモーションを展開中。6月末以降、日本でもCMをはじめ、さまざまな催しがおこなわれる予定だ。

舞台となったイギリス大使館会場には、そのスタイリッシュな悪役（Fタイプ クーペ）のパートナーとして土屋アンナさんと、道端アンジェリカさんが登場。「とにかく格好いい。宝石のようなデザインと迫力のあるサウンドに興奮します」とアンナさん。いっぽう道端さんは「特にリアのスタイリングが魅力的。それはモデルのお仕事と共通点を感じます。バックショットは重要なポイントですね」とコメントを寄せた。

またステージでは、ふたりによる「British Villains」なコーディネイトを披露し、Fタイプ クーペとファッションのトークで会場を最後まで賑わせた。

JAGUAR F-Type Coupe│ジャガー Fタイプ クーペ
ボディサイズ│全長 4,470 × 全幅 1,925 mm　※全高未定
ホイールベース│2,620 mm
最小回転半径│5.2 m
エンジン│2,994 cc V型6気筒 DOHCスーパーチャージド
最高出力│250 kW（340 ps）/6,500 rpm
最大トルク│450 Nm/3,500 rpm
圧縮比│10.51:1
トランスミッション│8段オートマチック
重量│1,730 kg
0-100km/h加速│5.3 秒
タンク容量│72 リットル
価格│823 万円

JAGUAR F-Type S Coupe│ジャガー Fタイプ S クーペ
ボディサイズ│全長 4,470 × 全幅 1,925mm　※全高未定
ホイールベース│2,620 mm
最小回転半径│5.2 m
エンジン│2,994 cc V型6気筒 DOHC スーパーチャージド
最高出力│280 kW（380 ps）/6,500 rpm
最大トルク│460 Nm/3,500 rpm
圧縮比│10.51:1
トランスミッション│8段オートマチック
0-100km/h加速│4.9 秒
タンク容量│72リットル
価格│1,029 万円

JAGUAR F-Type R Coupe│ジャガー Fタイプ R クーペ
ボディサイズ│全長 4,470 × 全幅 1,925 mm　※全高未定
ホイールベース│2,620 mm
最小回転半径│5.2 m
エンジン│4,999 cc V型8気筒 DOHC スーパーチャージド
最高出力│495 kW（550 ps）/6,500 rpm
最大トルク│680 Nm/2,500-5,500 rpm
圧縮比│9.5:1
トランスミッション│8段オートマチック
0-100km/h加速│4.2 秒
タンク容量│70 リットル
価格│1,286 万円

ジャガーコール
0120-050-689（9:00～18:00、土日祝日を除く）