新型Cクラス ステーションワゴンを発表|Mercedes-Benz
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2015年1月5日

新型Cクラス ステーションワゴンを発表|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C Class Estate|メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴン

早くも「Cクラス ステーションワゴンを発表

メルセデス・ベンツは、1月のデトロイト モーターショーでワールドプレミアした新型「C クラス(セダン)」の派生モデル、「C クラス エステート(日本名:ステーションワゴン)」を発表した。基本スペックは先に登場した「C クラス セダン」同様だが、拡大されたラゲッジスペースを備えたステーションワゴンのフォルムがもたらす高い実用性と、導入当初からガソリンとディーゼルという2種類のハイブリッドをラインナップしているあたらしいパワートレーンの採用が特徴だ。

Text by SAKURAI Kenichi

ラゲッジルームの拡大とユーティリティの向上

1月のデトロイト モーターショーで発表されたばかりのメルセデス・ベンツ「C クラス」に、はやくも派生モデル、「C クラス エステート(日本名:ステーションワゴン)」が登場した。新型Cクラス セダン(W205)のもつ全長4,686mmに対し、「C クラス エステート」(S205)は、全長は若干拡大され4,702mmとなった。全幅1,810mm、ホイールベース2,840mmという数値は同一である。

最大の特徴となるラゲッジスペースは、5人乗車時の通常使用において、現行C クラス ステーションワゴン(S204)の485リットルを5リットル凌ぐ490リットルに容量を拡大。リアシートを倒した場合には、10リットルも容量を拡大した1,510リットルの最大容量を確保した。

これまでリアシートは、60:40の分割可倒式を採用していたが、新型ではより便利にシートアレンジがおこなえる40:20:40の分割可倒式に進化している。これによって幅の狭い長尺モノであれば、4人乗車時にもセンターのシートバックを倒し積み込めるなど、実用面での利便性がぐっと増した。ちなみに、シートバックの折りたたみは電動式で、スイッチひとつのワンタッチでシートアレンジが可能になっている。

さらにアルミ素材をもちいて軽量化を施したテールゲートは、電動のイージーパックパワーリフトゲートを採用。同時にオプションでハンズフリーアクセスシステムを選択すれば、リアバンパーしたに足を入れる動作をおこなうだけでテールゲートの開閉が可能となっている。

Mercedes-Benz C Class Estate|メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴン

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アルミ製ボディシェルで剛性と安全性を向上
まるでミニ「S クラス」ともいうべきスタイリッシュなフロントフェイスは新型C クラスそのものだが、延長されたルーフや、追加されたリアクォーターウインドウやDピラーなどは、C クラス ステーションワゴンだけが許されたデザイン上の特徴。リアコンビネーションライトは、丸みを帯びた水平基調のLED方式を採用し、あたらしいデザインを印象づける。

エキゾーストパイプがバンパーに内蔵されているのは新型「C クラス」のセダンと同様だが、より左右に開口部を広げた、ボディと一体化したリアバンパーなどは、新型C クラス セダンのそれとはことなっている部分である。

ボディは先代S204と比較し、約65kgの軽量化を果たした。これにはボディシェルの49パーセントをアルミ製としたあたらしいボディシェルが貢献。もちろん、セダンにくらべ開口部が大きいステーションワゴンであっても、優れたボディ剛性の確保や、衝突安全性の向上には抜かりがない。セダン同様、インテリジェントドライブと呼ばれる安全デバイスをもれなく採用。パッシブセーフティ、アクティブセーフティの両面で、最高レベルの安全性を確保している。

スポーティでありながら上品に仕立てられたインテリアは、基本的に新型C クラス セダンと同様である。インフォテイメントシステムを集中管理し、スマートフォンやタブレットPC感覚でタッチパッド操作がおこなえるディスプレイは、大型の7インチのほかオプションで8.4インチが選択可能で、ヘッドアップディスプレイもあらたに設定されている。

Mercedes-Benz C Class Estate|メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴン

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注目のガソリンプラグインハイブリッドモデルも登場

新型「C クラス ステーションワゴン」における最大の注目ポイントは、あらたに採用されたパワートレーンだ。

4気筒で115kW(156ps)からV型6気筒で245kW(333ps)までの出力レンジをカバーする3タイプのガソリンエンジンや、85kW(115ps)から150kW(204ps)までの出力レンジをカバーする直4ディーゼルエンジンなど、コンベンショナルなユニットはすべてユーロ6排ガス基準に適応。全ユニットともスタート/ストップ機構を備え、最大で20パーセントの燃費効率向上を果たしているという。

これらにくわえ、ふたつのハイブリッドエンジンをあたらしく搭載した。ひとつは「C 300 BlueTEC HYBRID」に搭載される、ディーゼルハイブリッドエンジンだ。これは、4気筒のディーゼルエンジンと小型電気モーターを組み合わせたもので、エンジンのもたらす最高出力150kW(204ps)にモーターがもたらす最高出力20kW(27ps)がくわえられる。NEDC(新欧州ドライビングサイクル値)で100kmあたりわずか3.8ℓ(リッターあたり約23.3km)の消費燃料という低燃費性能を誇り、CO2の排出量も99g/kmに抑えられている。

もうひとつは、直4エンジンにモーターを組み合わせた「C 350 HYBRID」で、このパワーパックには、充電が可能なプラグイン技術が用いられている。こちらは、155kW(210ps)+50kW(68ps)という出力をもち、若干遅れて市場に導入される見込みだという。

Mercedes-Benz C Class Estate|メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴン

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リアにエアマチックサスペンションも用意

サスペンションは、2つのバージョンが用意されている標準的なスチールサスペンションにくわえ、このセグメントではメルセデス初となるエアサスペンションも用意。 「エアマチック」と呼ばれるエアサスペンションは、良好な乗り心地とダイナミックなハンドリング、高いレベルの路面追従性を備えている。もちろんステーションワゴンモデルらしく、リアのラゲッジスペースに荷物を積んだ際に有効なオールラウンド セルフレベリング システムも採用されている。

さらに、新型C クラス ステーションワゴンでは、「メルセデス Me コネクト」の名称で欧州市場に提供される、あたらしいサービスも導入した。

メルセデス Me コネクトのサービスは、車両に組み込まれた独自のSIMカードとKOMモジュールを介して、万が一の事故や故障の際には24時間対応のコールセンターにタイムラグなしに情報が提供され迅速なサポートを受けられるほか、メンテナンスや車両管理情報などが一括管理され、適切なサービスが受けられるというものだ。

“メルセデス史上最良のCクラス”と謳われた現行W204/S204の上をゆく品質と安全性、そして走行性能をもちあわせた新型「C クラス」。Dセグメントのあらたなメートル原器と称されるなど、国内外の評価は高い。セダンにつづき、このエステート(ステーションワゴン)も年内の日本導入が期待される。

           
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