新型Cクラス発表|Mercedes-Benz
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月2日

新型Cクラス発表|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C Class|メルセデス・ベンツ Cクラス

新型Cクラス、発表

メルセデス・ベンツは現行のW204にかわるあたらしいCクラス(W205)を、本国シュツットガルトで発表した。

Text by AKIZUKi Shinichiro(OPENERS)


ひとつ上の新世代Cクラス

4代めとなるあたらしいCクラスは、先代にくらべボディを大型化。先に登場した「CLA」との明確な差別化をはかるためにも、その決断が必要だったことは言うまでもない。CLA 180のボディサイズは、全長4,640(CLA 250は4,685) × 全幅1,780× 全高1,430mm。先代のCクラス アバンギャルド(W204)は、全長4,640 × 全幅1,770 × 全高1,445mmとほぼおなじだ。

たいして、新型Cクラス(W205)は、現行「Eクラス」および「Sクラス」と後輪駆動プラットフォームを共有し、全長は95mm長い4,686mm、全幅は40mm広い1,810mmに。さらにホイールベースを80mm伸ばし、2,840mmとしたことで、居住スペースを大幅に拡大。後部座席はその恩恵をもっとも受け、格段に快適性を高めた。

エクステリアもまた、EクラスやSクラスを彷彿とさせるエレガントな雰囲気に纏められ、先代の直線的デザインから大きくその表情を変更。フロントグリルは先代同様に2タイプ用意され、「エクスクルーシブライン」にはメルセデス・ベンツ伝統の横格子基調を。「AMGライン」には、スリーポインテッドスターを大きくあしらったスポーツモデルを象徴する専用グリルがそなわる。

Mercedes-Benz C Class(W205)|メルセデス・ベンツ Cクラス(W205)

Mercedes-Benz C Class(W205)|メルセデス・ベンツ Cクラス(W205)

先に公開されたインテリアの詳細はこちらの記事に譲るが、メルセデス・ベンツ最近のトレンドでもあるメタルとレザーの巧みな使い分けは、この新型Cクラスにおいても同様、スポーティでありながら上品に仕立て上げられている。インフォテイメントシステムを集中管理するタッチパッド操作の大型ディスプレイは標準で7インチ、またはオプションで8.4インチが選択可能で、ヘッドアップディスプレイもあらたに設定された。「SLS AMG」に端を発し、「Aクラス」やCLAにも採用された丸形のエアアウトレットも視覚的に大きなインパクトを与えている。

また新開発のタッチパッドも新型Cクラスの大きな特徴のひとつ。65×45mmの大きなタッチパッドは、従来のものとことなり、すべての操作がパッドで完了できるというしろものだ。マルチタッチのジェスチャーにも対応し、指でなぞって文字入力をおこなうことも可能で、まるでスマートフォンやタブレットPCの感覚で操作できるようになっている。

発売開始時の欧州仕様車に用意されるパワーユニットは全部で3グレード。ガソリンエンジンは、「C180」に搭載される最高出力115kW(156hp)、最大トルク250Nmを発揮する1.6リッター直列4気筒ターボと、「C200」の135kW(184hp)と300Nmを発揮する1.9リッター直列4気筒ターボの2つ。いっぽうディーゼルエンジンは、「C220ブルーテック」の125kW(170hp)と400Nmを発揮する2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボとなる。

メルセデス・ベンツによれば、先代比でマイナス100kgの軽量化に成功したアルミニウムボディと、Cd値0.24という優れたエアロダイナミクスによって、燃費は先代比で最大20パーセント向上したと説明する。

価格はC180が33,558ユーロから、C200が36,414ユーロから、そしてC220ブルーテックが38,675ユーロからとなっている。日本での販売価格は発表されていない。

なお、後日追加発売されるモデルとしてV6ガソリンエンジンのほか、SクラスやEクラス同様のシステムを搭載した直列4気筒ディーゼルエンジンと小型電気モーターによるハイブリッド車「C 300 BlueTEC HYBRID」もローンチ予定。こちらは150+20kW(204+27hp)の出力を生み出し、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)で、100km走行あたり3.9リッター(25.6km/リッター)を記録するという。

           
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