ロサンゼルス・モーターショーで『レクサス RX』がデビュー
LEXUS RX|レクサス RX
ロサンゼルス・モーターショーで『レクサス RX』がデビュー
トヨタ自動車は11月19日、ロサンゼルス・モーターショーにおいて新型『レクサス RX(LEXUS RX)』を発表した。
文=ジラフ
パワーアップしたハイブリッドユニット
スタイリッシュなSUVとして北米で人気を博したレクサス RX。同車は日本ではトヨタ『ハリアー』の名で親しまれていたが、3代目となるこのモデルからは日本でも『レクサス RX』として販売される。
今回発表されたモデルは、3.5リッターV6を積む「RX350」と、ハイブリッドシステムを搭載する「RX450h」の2タイプ。
RX350は、最高出力275ps/6200rpm、最大トルク35.5kgm/4700rpmの2GR-FEエンジンが搭載され、6ATが組み合わされる。
RX450hは現行モデルの3.3リッターV6+モーターに代わり、「レクサス GS450h」に採用される3.5リッターV6+モーターが搭載された。エンジンで前輪、モーターで後輪を駆動する4WD方式は現行モデルと同様。エンジンとモーターを合わせた最大出力は295psとなり、トランスミッションにはCVTが採用される。
日本での発売は2009年1月から
エクステリアは基本的にキープコンセプトだが、そのサイズは、全長4770×全幅1885×全高1690mmとなり、現行モデルよりもひとまわり大きくなっている。これに伴いホイールベースも25mm伸ばされ2740mmとなった。フォルムは滑らかな曲線によって構成され、ワンランク上のSUVに仕上げられる。
また白色有機ELを用いた“マルチインフォメーションディスプレイ”や、ナビ画面をセンターコンソール上で操作可能とした“リモートタッチ”など、新しいマンマシンインターフェースの採用、質感の向上したインテリアは、プレミアムSUVとしてのさらなる進化を感じさせる。
気になる市場への投入時期は、RX350が2009年1月、RX450hが2009年春を予定。日本からリリースが開始され、その後、世界各地に展開されるという。
プレミアムSUVのパイオニアとして人気を博してきた「トヨタ・ハリアー」の後継車「レクサスRX」。輸入車を中心に盛り上がるわが国のSUV市場において、レクサスブランド初のSUVとして人気を集めることは間違いない。
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。