Diary-T 155 中洞牧場へ その二 bomgo
まるでバンビのようにかわいいまだうまれて一週間ほどの小牛に魅了された。
が、オスに生まれた牛はどんなにかわいくても種づけが終わればお肉になってしまう運命だ。とか・
ここに来てかれこれ二年目になるという、目のキラキラと元気オーラで私たちを迎えてくれたその名も幸山くんによると、
オスはこの牧場では当然のように少なく、牧場で働く若者の男女比が二対八で女性の王国。
なんとなくオスの生態と自分たちとが重なるところがあるらしく、
なんとも切ないとこぼしていた。すてきな女性に囲まれていて幸せに見えたのだが、
仕事仲間となるとそうもいかないらしい。これまで牛のイメージは牛乳のパックに描かれているように、かわいい耳をした牛ばかりだが、じつは角があるのが当たり前だそうで、危ないからといって小さい内に焼いてしまうとか……
もしかしたらそれはオスとしての能力を去勢されることにもなるのだろうか。
なんとも胸の詰まる話ではないか。が、
中洞牧場では、ここで育った牛たちは角が生えている。
で、長く見てるとそのほうが自然なことに気がつく。
自然の中で自然に生きているはずの動物がいつのまにか不自然な中で暮らすことになる。経済優先、ひとが生きるためには仕方がないと割り切ることができるのは、
やはり私たちが自然から遠ざかっているからだろう。
牧場に来てたくさんの動物に囲まれて感じるのは、
私たちは相当変な生き物に成り果てているということだ。
命を落として食べる。動物の世界はひともふくめ非情な世界だなぁ~。
うんで、名前を付けてほしいといわれた。お母さんの名前が「頑固」さん。
なんとなく響きを聞いて「bomgo」はどうかとつぶやいておいた。
たべろうくんがいいという女性監督の発言もあり、どうなったことやら、
ここではとりあえず、ボンゴくん。
中洞牧場で私が収録した映像は
処理に時間がかかるので少しづつ紹介させていただく。
まずはボンゴくん。
bomgo
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