アウディ A3 Sportback e-tronの市販モデルを発表|Audi
Audi A3 Sportback e-tron|アウディ A3 スポーツバック e–トロン
アウディ初の市販プラグインハイブリッド、いよいよお披露目
アウディは「A3」のバリエーションとして2014年春から発売される、アウディ「A3スポーツバック e-tron」の生産モデルを公開。アウディ初となるプラグインハイブリッドの市販モデル、その気になる価格も発表された。
Text by SAKURAI Kenichi
登場は来春。価格も発表
アウディ初の市販プラグインハイブリッドモデル、アウディ「A3 スポーツバック e-tron」のプロダクションモデルが、フランクフルト モーターショーで公開された。車両スペックは、ジュネーブ モーターショー 2013で公表された内容と同一だが、アウディは今回あらたに、量産モデルのデリバリーを2014年春から開始するとともに、ドイツでの販売価格は37,000ユーロ前後になると正式にアナウンスした。
アウディ A3 スポーツバック e-tronは、110kW(150ps)の 1.4リッター TFSIエンジンと75kWの電気モーターとリチウムイオン電池を組みあわせて搭載する。システム合計出力は150kW(204ps)となり、最大トルクは350Nm(35.6kgm)を発生する。
このパワーパックがもたらすパフォーマンスは、0-100km/h加速が7.6秒、最高速度222km/hという実力。それでいながら、平均燃料消費量はリッターあたり66.6kmに達する。つまりわずか1.5リットルのガソリンで100km走行が可能であり、CO2排出量は35g/kmに抑えられている。
EVモードでは、50kmのゼロエミッション走行が可能。前述のリッター66.6kmにはもちろんこのEVモードでの走行も含まれている。こうした低燃費がもたらすアウディ A3 スポーツバック e-tronの航続距離は、じつに940kmに及ぶ。
ガソリンハイブリッドとして890kmの走行が可能であることにくわえ、純EVとして50kmの走行できるというのがその内訳である。ちなみに、プラグインハイブリッドシステムは、16Aのコンセントを使用したばあい、2時間半未満で満充電にすることができる。
リチウムイオン電池や、モーターなどのハイブリッドシステムを搭載するものの、車両重量は1,580kgに抑えられている。パワートレーンはコンパクトに設計され、大人5人が乗れ、A3 5ドアモデルと大きくかわらないラゲッジスペースをそなえ、実用性も確保したとアウディは説明する。ガソリンやディーゼルエンジンを搭載した「A3」とは、フロントのエンブレム「フォーシルバーリングス」横にあるプラグの差し込み口の有無で判別可能だ。
プラグインハイブリッドを含む積極的な電化で、アウディは先進性をアピールし、サスティナブルモビリティにおいて、他のプレミアムブランドから頭ひとつ突き抜けた存在になろうとしている。まさに、ブランドタグラインの「Vorsprung durch Technik ~技術による先進~」を地で行くものだ。これは、ハイブリッド技術で先行する日本のメーカーにとっても、大いなる脅威であろう。