ワイド＆ローで見た目も中身もよりスポーティに

あらたに導入された「4シリーズ クーペ」は、3シリーズをベースに2ドアクーペとしたモデル。これまでは「3シリーズ クーペ」と称していたが、今回のフルモデルチェンジにともない、クーペモデルには偶数番の名称をつける最近のBMWのルールにのっとり、4シリーズを名乗ることになった。

ボディサイズを先代と比較すると全高を25mm下げ、全幅が45mm拡大しており、よりワイド＆ローを強調するスポーティなプロポーションを獲得。これは、見かけだけでなく、実際に車両重心も50cm低められているという。前後重量配分は、BMWが理想的だとする50:50を忠実にまもっている。

導入されるエンジンバリエーションは2つ。2リッター直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載する「428i」は、最高出力180kW（245ps）、最大トルク350Nm（35.7kgm）を発揮。「435i」には、最高出力225kW（306ps）、最大トルク400Nm（40.8kgm）を発生する3リッター直列6気筒ツインパワーターボを採用。435iは、0-100km/h加速が5.1秒という俊足をほこる。

組み合わされるトランスミッションは、全車ともに8段スポーツオートマチック。前モデルでは「320iクーペ」に設定されていたマニュアルトランスミッションは、導入時点では消滅することになる。

新型3シリーズとおなじく、よりスポーティさを強調する「SPORT」、エレガントな「Luxury」のデザインラインも選択可能。あわせて、MスポーツサスペンションやMエアロダイナミクスパッケージを採用する「M Sport」も設定される。

機能装備面でも、最新のBMWのラインナップにならう。セーフティ機能では、衝突の危険を感知するとアラートを発する前車接近警告機能、衝突回避・被害低減ブレーキ、車線逸脱を警告するレーンディパーチャーウォーニングを包括する、ドライビングアシストを標準装備。フロントウィンドウにナビゲーションやオーディオ操作を簡易表示するヘッドアップディスプレイや、タッチパッド式による文字入力や拡大・縮小機能がついたiDriveコントローラーも標準でそなわる。

また、3G回線による通信機能も搭載しており、深刻な事故が発生すると自動的にコールセンターへ発信し、車両状況を送信するとともに音声通話を開始することですみやかな救急対応を可能とするBMW SOSコール機能、車両の整備状況などを送信し必要に応じて素早いサポートを受けられるBMWテレサービスに対応している。

価格は、428iが604-644万円、435iが738-774万円。428iは自動車取得税および重量税が70パーセント減税となる、エコカー減税対象モデルだ。

BMW 428i Coupe｜ビー・エム・ダブリュー 428i クーペ
ボディサイズ｜全長4,640 × 全幅 1,825 × 全高1,375 mm
ホイールベース｜2,810 mm
トレッド 前/後｜1,550 / 1,600 mm
重量｜1,570 kg
最低地上高｜130 mm
エンジン｜1,997 cc 直列4気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力｜ 180 kW（245 ps）/ 5,000 rpm
最大トルク｜350 Nm（35.7 kgm）/ 1,250-4,800 rpm
トランスミッション｜8段オートマチック
駆動方式｜FR
タイヤ 前/後｜225/45R18
燃費（JC08モード）｜15.2 km/ℓ
トランク容量｜445リットル
0-100km/h加速｜5.8 秒
価格｜604万円 / Sport 624万円 / Luxury 646万円 / M Sport 644万円

BMW 435i Coupe｜ビー・エム・ダブリュー 435i クーペ
ボディサイズ｜全長4,640 × 全幅 1,825 × 全高1,375 mm
ホイールベース｜2,810 mm
トレッド 前/後｜1,550 / 1,600 mm
重量｜1,620 kg
最低地上高｜130 mm
エンジン｜2,979 cc 直列6気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力｜ 225 kW（306 ps）/ 5,800 rpm
最大トルク｜400 Nm（40.8 kgm）/ 1,200-5,000 rpm
トランスミッション｜8段オートマチック
駆動方式｜FR
タイヤ 前/後｜225/45R18
燃費（JC08モード）｜12.7 km/ℓ
トランク容量｜445リットル
0-100km/h加速｜5.1 秒
価格｜738万円 / Sport 754万円 / Luxury 758万円 / M Sport 774万円

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