MOVIE|ポリス・アクションの新境地『エンド・オブ・ウォッチ』
MOVIE|重犯罪発生の瞬間をゼロ距離の臨場感で目撃
ポリス・アクションの新境地『エンド・オブ・ウォッチ』
監督・脚本・製作は、鬼才デヴィッド・エアー。主演、ジェイク・ギレンホール。ロス市警のパトロール警官たちの常に死と隣り合わせの日常と警官同士の厚い友情を描いたポリス・アクション『エンド・オブ・ウォッチ』が、8月17日(土)より全国ロードショーされる。
Text by KUROMIYA Yuzu
これまで語られなかった制服警官たちのリアルな世界を描く
警官たちやギャングたちが手にしているデジカムや、パトカー内に搭載されたダッシュボード・カメラなど、常に4機のカメラによって“目撃”されたロサンゼルスの犯罪最前線。凄まじいリアリティとかつてない臨場感で見る者を圧倒するのが、本作『エンド・オブ・ウォッチ』。
監督・脚本・製作は、生粋のサウス・セントラル育ちであるデヴィッド・エアー。警官とギャングたちとの生々しいセリフの応酬やライヴ感に満ちたカメラワーク、そしてロス市警の全面協力・監修を受け、犯罪都市L.A.の剥き出しの日常と、相棒のためには命を捨てることも辞さない制服警官たちの固い絆を浮き彫りにした。
白人警官テイラーには製作総指揮にも名を連ねている若き演技派、ジェイク・ギレンホール。メキシコ系警官ザヴァラにはマイケル・ペーニャ。テイラーの恋人役にはアナ・ケンドリック、そしてザヴァラの妻役にナタリー・マルティネスが出演。
主演のふたりは警官コンビを演じるにあたり、撮影開始5カ月前からロス市警に同行。実地訓練を受け、パトロール警官の考え方や行動様式を身につけて撮影に臨んだという。撮影は全米でもっとも重犯罪が多発する地域ニュートン警察署近辺でおこなわれ、企画の初期段階からロス市警でパトロール警官として15年間勤続したハイメ・フィッツシモンズがアドバイザーとして参加。彼はなんと署長役として出演も果たしている。
世界でもっとも危険な街、サウス・セントラル
“天使の街”ロサンゼルス。その一角に位置する黒人系ギャングとヒスパニック系ギャングの抗争が絶えない重犯罪多発地区サウス・セントラル。なかでもとくに危険なニュートン地区を担当する白人警官テイラーとメキシコ系警官ザヴァラは、署内でも屈指の検挙率を誇る名コンビ。ある日、パトロール中に通報を受けて踏み込んだ一軒屋で、ふたりは見てはならないメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。組織から密殺指令が出され、テイラーとザヴァラは待ち伏せしていたヒスパニック・ギャングたちに急襲される。銃弾をかいくぐり、ふたりは決死の反撃を開始するが――。
まるで現場にいると錯覚してしまうほどの徹底的なリアリティと、臨場感のある演出。L.A.を守るために生命を賭ける名もなき警官たちの勇気と名誉、家族への愛と思いやりのありのままを切り取った、あたらしいポリス・アクションの誕生だ。
『エンド・オブ・ウォッチ』
8月17日(土)より全国ロードショー
脚本・監督・製作|デヴィッド・エアー
出演|ジェイク・ギレンホール、マイケル・ペーニャ、アナ・ケンドリック、ナタリー・マルティネス
提供・配給|プレシディオ
協力|松竹
2012年/アメリカ/109分/End of Watch/PG-12
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