ジャガーのコンパクトSUV「E-PACE」が日本上陸|Jaguar
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ジャガーのコンパクトSUV「E-PACE」が日本上陸
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2月22日、コンパクトSUV「E-PACE」を都内で公開し、同日から受注を開始すると発表した。
Text & Photographs by HARA Akira
日本市場にジャストサイズのベイビージャガー
「本日の主役、E-Paceを、私たちはベイビージャガーと呼んでいます」と紹介したのは発表会に登壇したジャガー・ランドローバー・ジャパンのマグナス・ハンソン社長。「それには2つの意味があり、一つはサイズがコンパクトであること。次に、新たに誕生したジャガーであること」。さらに「E-PaceはコンパクトパフォーマンスSUVとして、運転性能と実用性を兼ね備え、日本市場にピッタリです」とした。
E-Paceのボディは全長4,410×全幅1,900×全高1,650mmで、2017年にデビューした同社のSUV「F-PACE」に比べて全長が330mmも短いなど、コンパクトサイズを実現した。ロングホイールベース&ショートオーバーハングのエクステリアは、大型フロントグリルやJブレード形状のLEDヘッドライト、流線型のなめらかなルーフラインや涙滴型のサイドウインドーなど、ピュアスポーツカーの「F-TYPE」からインスピレーションを得たデザインが数多く採用されている。
エンジンラインナップは、最高出力/最大トルクが249ps/365Nmと300ps/400Nmの2種類の2.0リッター4気筒INGENIUM(インジニウム)ガソリンターボと、180ps/430Nmの2.0リッター4気筒INGENIUMターボディーゼルを用意。トランスミッションはジャガー初の9段ATを採用した。
前輪と後輪のトルク配分を高度に制御するAWDシステムを全グレードに搭載し、足回りを強化したマクファーソンストラット式フロントサスペンションと、F-PACEゆずりのインテグラルリンク式リアサスペンションとしたことで、ジャガーらしいスポーティなハンドリングを提供するという。
また高性能版ガソリンモデルには、アクティブ ドライブ ラインを標準装備。安定した路面で巡航時には前輪に100パーセント、AWDが必要な条件では瞬時(0.3秒以内)に後輪にトルクを伝達し、グリップレベルに応じて後輪に100パーセントまでトルクを割り当てることで、燃料消費を抑えるとともに安定した走行ができる。また、カーブでリア外側にトルクを配分するトルクベクタリングでヨー レート(回転運動)を発生させ、RWDスポーツカーのような走りが可能になったという。
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ジャガーのコンパクトSUV「E-PACE」が日本上陸 (2)
スポーティさと遊び心のあるデザイン
インテリアは、運転席と助手席を明確に区切るラップアラウンド コックピットを採用。シフトレバーは同社のセダンなどに見られるダイヤル式とは異なり、F-TYPEのようなスポーツシフトセレクターを搭載している。
10.2インチタッチスクリーン式のインフォテインメントシステム「InControl Touch Pro」には、4G回線の通信機能を新たに導入してコネクティビティを強化。スマートフォンのアプリを介して、クルマから離れた場所でドアのロック/アンロック、エアコンの操作、走行履歴や車両状態の確認ができ、緊急時にはスマート ロードサイド アシスタントやSOS緊急コールにつなぐことが可能になっている。
センターコンソールの取り外し式カップホルダーには小型のタブレットや500ccのペットボトル5~6本を収納できるほか、左右のフロントドアには十分な深さを備えたドアポケットを備えるなど、収納スペースも充実している。
ラゲッジルームは幅1.3メートルあり、通常577リッター、リアシートを折りたたむと最大1,234リッターの容量を確保した。また、動物のジャガーの親子をモチーフにしたグラフィックをフロントウインドーの隅と、ドアミラーから路面を照らすアプローチライトに採用するなど、女性ユーザーにもアピールしそうな遊び心あるデザインが随所に配されているのも特徴だ。
ラインナップは前述のエンジ3種類それぞれに標準モデルとRダイナミックモデルを設定。さらにそのそれぞれにS、SE、HSE、標準(300psのガソリンのみ標準設定なし)が組み合わされる。加えて2018年モデルのみとなる限定グレードの「FIRST EDITION」が250psガソリンとディーゼルに用意され、全部で24モデルにも及ぶ。このFIRST EDITIONには、20インチアロイホイールやエボニーウインザーレザーシート、パノラミックサンルーフ、HUDなどが標準装備される。
同じクラスであるCセグメントSUVのメルセデス・ベンツ「GLA」、BMW「X1」、アウディ「Q3」、フォルクスワーゲン「ティグアン」などと真っ向勝負となる新型E-PACEの価格は、ディーゼルが451万円から673万円、250psのガソリンは475万円から697万円、300psガソリンで605万円から759万円。First Editionはディーゼルで738万円、250psガソリンで764万円。