マクラーレンのコンセプトモデル「P1」登場|McLaren
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月27日

マクラーレンのコンセプトモデル「P1」登場|McLaren

McLaren P1|マクラーレン P1

マクラーレンのコンセプトモデル「P1」登場

マクラーレン・オートモーティブは、今月末に開催されるパリモーターショーで発表予定の新型スーパースポーツカー「P1」の写真を9月18日、はじめて公開した。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

マクラーレン創業50周年の集大成

ついにその姿を現したマクラーレン「P1」。事前に流されたティザームービーからも分かるように、サーキットの現場でつちかわれたエアロダイナミクス技術を大胆に採用し、その姿はまさにレーシングカー然とした佇まいをみせる。
マクラーレンの現会長であり、マークラーレン・レーシングの総帥として数々のF1-GPを制してきたロン・デニス氏は、「レーシングカーとロードカーの世界で50年に渡って築き上げてきたマクラーレンの集大成」とこのクルマを表現する。

気になるパワートレインやスペックに関しては、今回のリリースでは一切触れられていない。だが、海外自動車メディアの報道によれば、MP4-12C用の3.8リッターV型8気筒ツインターボをベースとした改良型エンジンに、F1等で採用されているKERS(運動エネルギー回生システム)を組み合わせることで最高出力は963psを発揮。最高速度は384km/h、0-100km/h加速は2.8秒をマークするという。上述のはなしはあくまで噂に過ぎないが、マクラーレンは「価格と性能の両面でMP4-12CMP4-12Cスパイダーの上をいく」と公式に発表している。

McLaren P1|マクラーレン P1

McLaren P1|マクラーレン P1

マネージング・ディレクターを務めるアンソニー・シェリフ氏によれば、「マクラーレンP1は世界一の最高速度を求めるのではなく、サーキットで最速ラップを刻めるパワーを持ち、なおかつ公道でも快適なロードカーでなければならない」という。「あらゆる環境下において優れたパフォーマンスを発揮させることができるということが、性能を測るという本来の意味でのテストであり、それこそが高い技術力の表れである」とも述べた。

“サーキットだけでなく公道においても、世界最高のドライバーズカーを目標”とするマクラーレンP1。今回はあくまでデザインスタディではあるが、このテイストのまま市販化される可能性は十分に高そうだ。販売は1年後を予定している。

今から20年前の1991年にデビューを飾った「マクラーレンF1」は、当時のスーパースポーツカーのあり方を一変させた。マクラーレンはこのP1で再び伝説をつくりかえることができるだろうか。その判断は未来に委ねるとしても、今年のパリモーターショーで話題の中心となることは間違いなさそうだ。

Mondial de L’Automobile 2012 Salon de Paris
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