シトロエンDS4に新グレード|Citroen
Citroen DS4|シトロエンDS4
最新のDSライン装備
シトロエンDS4に6ATモデル
ラグジュリアスで個性的なシトロエン「DSライン」にあらたな選択肢が加わる。3ドアハッチバックの「DS3」、フラグシップモデルの「DS5」とのあいだに位置する、SUVテイストの4ドアクーペモデル「DS4」に、ついに6速オートマチックモデルが追加されるのだ。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro
待望のトルコン式ATを獲得
「DS4」は、これまでは、6速MTの「DS4 Sport Chic」と6速EGS(後述)の「DS4 Chic」、2つのグレードで展開していたが、今回、ついに6速ATの「DS4 Chic 6AT」が選択肢として加わる。
これまでオートマチックの代りをつとめていた6速EGSは、マニュアルトランスミッションをベースにクラッチ操作を自動化したもので、これはクラッチペダルを操作することなく、スポーティでダイレクト感のあるシフト操作を楽しめる反面、自動シフトチェンジ時の感覚が一般のトルクコンバーター式のオートマチックとは若干ことなるため、滑らかな変速に慣れたドライバーにはわずかに違和感をあたえていた部分もあった。
今回導入される6速オートマチックトランスミッションは、「C5」や「DS5」ですでに搭載されている、PSAグループとアイシンAWとの共同開発によるもの。摩擦による動力の伝達ロスを最小限に抑えることでダイレクトなドライブフィールと燃費の向上を実現しているという。
6速ATモデルのエンジンは、ほかのモデル同様、1.6リッター直列4気筒DOHCツインスクロールターボ。しかし、オートマチックの特性にあわせてプログラミングの変更をおこない、最高出力が6速EGSモデルの156psにたいして、162psと若干高められている。わずか1,000rpmからターボが立ち上がり、最大トルクである240Nmは1,400rpmで発生させる。低速でのトルクを求めた、乗りやすさに優れる設定といえるだろう。
“腕時計のストラップ”をイメージしたクラブレザーシートも選択可
「DS4 CHIC 6AT」の魅力はトランスミッションのみではない。最新のDSラインにふさわしいオプションが追加された。
設定されたのは、すでに「DS3ウルトラプレステージ」や「DS5」で導入されているクラブレザーシート。腕時計のストラップをモチーフにしたというデザインで、「ハバナ」という名前の茶色が設定される。クラブレザーではない通常のツートーンレザーシートもオプションとして選択可能だ。
このほか、パノラミックフロントウィンドウやバイキセノンディレクショナルヘッドライト、ブラインドスポットモニターシステム、左右独立調整式オートエアコン、17インチアロイホイールなど、従来の「DS4 Chic」の装備はすべて標準とされる。
DSラインは進化しつづける
今回の6ATモデルは単なる追加設定というわけでなく、進化しつづけるDSラインの“最新のDSライン的”部分を、発売済みのモデルにもフィードバックをするという、シトロエンの姿勢のあらわれと見てとれる。先日の「DS3ウルトラプレステージ」、今回の「DS4 CHIC 6AT」はともに、「DS5」にて導入されたデザインや機構、素材をフィードバックしたものだ。
そして間もなく開催するパリモーターショーでは、すでに「DS3 Cabrio」の公開が告知されている。この「DS3 Cabrio」のユニークなプロダクト・デザインから、シトロエンがDSラインにかける意気込みを感じさせる。
さて、気になる日本での「DS4 Chic 6AT」の価格だが、「DS4 Chic 6EGS」の309万円に対し、1万円アップの310万円。注目のクラブレザーシートを選択しても、347万円に設定される。
Citroen DS4 Chic 6AT|シトロエン DS4 シック 6AT
ボディサイズ|全長4,275×全幅1,810×全高1,535 mm
ホイールベース|2,610 mm
最低地上高|170 mm
車両重量|1,380 kg
エンジン|1.6リッター 水冷直列4気筒DOHC ターボチャージャー付
最高出力|162 ps(120 kW)/6,000 rpm
最大トルク|240 Nm(24.5 kgm)/1,400 rpm
トランスミッション|6速オートマチック
駆動方式|前輪駆動