よりスポーティに進化した2代目Q5を初披露|Audi
CAR / NEWS
2016年10月6日

よりスポーティに進化した2代目Q5を初披露|Audi

Audi Q5|アウディ Q5

よりスポーティに進化した2代目Q5を初披露

パリモーターショーで2代目「Q5」がワールドプレミアされた。2008年4月の北京国際自動車ショーでの初代デビューから、実に8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

Text by OHTO Yasuhiro

サイズ拡大しながら効率も向上

オールニューとなる2代目モデルは、従来型の持つスポーティさを受け継ぎながら、デザイン、機能共により洗練が図られているのが特徴。フロントマスクは、「Q3」や「Q7」などアウディの最新SUVモデルが取り入れる彫刻的造形のシングルフレームグリルを装着。シャープなデザインのLEDヘッドユニットと相まってワイルドな雰囲気を備える。

サイドビューは、ホイールアーチを強調させることで、SUVらしい力強い走りとアウディquattroシステムの高い走破性を表現し、さらに中央部を絞り込んだドアパネル デザインが、引き締まったアスリートのボディが放つタフさを演出している。

シャープなスタイルによりコンパクトに感じるボディサイズだが、従来型と比べほぼすべての寸法が拡大され、全長4.66×全幅1.89×全高1.66メートル、ホイールベースは2.82メートル。しかしながら、車量は高張力鋼鈑とアルミニウムを組み合わせた複合構造のボディなどの採用で、最大90kgの軽量化を実現。さらにエアロダイナミクスも磨かれており、4気筒エンジンモデルのCd値が0.30を達成するなど、高効率なボディとなっている。

Audi Q5|アウディ Q5

Audi Q5|アウディ Q5

5名の乗員が快適に過ごせるよう空間が確保されたインテリアもまた、従来モデルよりもほぼすべての寸法が上回っているという。インストルメント パネルのデザインは、最新型「A4」なども採用する水平基調の伸びやかラインを取り入れ、操作系をすっきりとまとめることで、扱い易くだけでなく、視覚的にも広さを感じられるものとした。

そして、SUVの重要な要素のひとつであるラゲッジルームは、標準で550-610リッター、最大では1,550リッターまで拡大可能とし、実用性も向上。また新たな取り組みとして、トリムやシートなどを幅広いカラーと素材の選択が可能となり、ユーザーの好みに応じたカスタマイズにも対応している。

Audi Q5|アウディ Q5

よりスポーティに進化した2代目Q5を初披露 (2)

ultraテクノロジーによる新しいquattroを採用

パワーユニットは、ディーゼル仕様のTDIがメインで、150ps、163ps、190psという出力の異なる3つの2.0 TDIエンジンと、最高出力286ps、最大トルク620Nmを発揮するラインアップ中、最もパワフルな3.0TDIを用意。ガソリン仕様は、最高出力185kW(252ps)を発生する2.0TFSIのみが用意される。従来型の改良版となるこのエンジンの欧州における燃費は6.8ℓ/100km(およそ14.7km/ℓ)、CO2排出量も157g/kmに抑えられている。

トランスミッションは6段MTもしくはデュアルクラッチの7段Sトロニックを用意。3.0TDIのみトルコンATの8段ティプトロニックが組み合わされる。

エントリーとなる150psの2.0TDI搭載車はオプションとなるが、3.0TDIその他のグレードにはAudi ultraテクノロジーの新しいquattroシステムを持つAWDが標準装備となる。この新quattroシステムは、リヤアクスルの切り放しが可能で、燃費効率の改善にも貢献する。

Audi Q5|アウディ Q5

Audi Q5|アウディ Q5

新開発の5リンク式を採用した足回りは、ダンパー コントロール付のコイル サスペンションもしくは、5段階の車高調整を実現したアダプティブ エア サスペンションの2種類から選択可能。同じく新開発された電動パワーステアリングと組み合わせることで、スポーティさと優れた快適性を融合したハンドリングを実現している。

またアロイホイールは、17インチが標準となるが、グレードにあわせて18インチまたは19インチが装着されるほか、最大21インチまでオプションとして用意されている。

新型モデルの生産は、メキシコに建設した新工場で行われ、欧州での投入は2017年初頭になるという。価格は、163ps仕様の2.0TDI quattro(7段Sトロニック装着車)で45,100ユーロとなる予定だ。

           
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