次世代スモールハイブリッドコンセプトをワールドプレミア|Toyota
TOYOTA FT-Bh|トヨタ FT-Bh
次世代スモールハイブリッドコンセプトをワールドプレミア
トヨタ自動車は3月6日に開幕した第82回ジュネーブ国際モーターショーで、Bセグメントのスモールハイブリッドコンセプト「FT-Bh」を初公開した。
Text by YANAKA Tomomi
さまざまなアプローチから低燃費、低CO2排出量を実現
「FT-Bh」は、フューチャー・トヨタ・Bセグメント・ハイブリッドの頭文字を取ったネーミングで、ハイブリッドカーがさらに普及すると考えられる2010年代後半を想定し、開発。高い環境性能にくわえ、優れたレスポンスと軽快な操作性を併せもつBセグメントのスモールハイブリッドコンセプトカーだ。
大胆なデザインのボディは全長3,985×全幅1,695×全高1,400mmとスモールサイズだが、おとな4人が快適に座れる室内空間を確保。空力が突き詰められた結果、Cd値0.235という優れた空気抵抗係数を達成している。また、量販低燃費車を想定しているため、ボディには市販車でも一般的な高張力鋼板を採用。車内温度のマネージメントのために用いられる軽量な高発泡材料の恩恵もあり、カーボンファイバーなどの高価な素材に頼ることなく、786kgという極めて軽い車両重量を実現している。
パワートレーンは、あらたにロングストロークの1リッター2気筒アトキンソンサイクルのガソリンエンジンを開発。ハイブリッドシステムの効率向上と合わせて欧州の新燃費測定方法(NEDC)で2.1ℓ/100km、CO2排出量は現在のBセグメントカー平均の半分以下である49g/kmを叩き出している。
また将来的には、天然ガス(CNG)仕様とプラグインハイブリッド仕様の展開も想定されているという。
トヨタ自動車は3月18日(日)まで開催されているジュネーブモーターショーでこのほかにも、欧州初出展となる次世代4ドアコンセプト「TOYOTA NS4」、セダンタイプの次世代燃料電池自動車コンセプト「FCV-R」、コンセプトカー「TOYOTA diji(日本名Fun-Vii)」「GT-86」の4車種を披露。さらに、欧州で市販間近の「ヤリス ハイブリッド」や「プリウス プラグインハイブリッド」なども展示されている。
トヨタ FT-Bh│TOYOTA FT-Bh
ボディサイズ│全長3,985×全幅1,695×全高1,400mm
ホイールベース│2,570mm
エンジン│1リッター ガソリン2気筒
バッテリー│リチウムイオン電池
空車重量│786キロ
タイヤサイズ│145/55R18
定員│4人