バーゼル|BASEL 2010
今年もスイスのバーゼルで開催された、腕時計の展示会「バーゼルワールド」。世界最大規模とされるこの展示会は、各国のバイヤーや取材陣はもちろんのこと、スイス在住の家族連れにいたるまで、世界中の腕時計愛好家が集まる場所である。「バーゼルワールド」で繰り広げられた、2010年腕時計の最新情報をオウプナーズがおくる。
伝統的なスタイルの復活を宣言したゼニス。バーゼルでは過去の伝統を継承し進化させた新作を披露、バーゼル後のいまも意欲的な開発の姿勢を見せてくれる。
創業150周年を記念する、2つの超絶コレクションが登場
2010年で創業150周年を迎えるスイス屈指のマニュファクチュール、ショパール。今年はそれを記念して、自社製機械式ウォッチ「L.U.C」の新コレクション、そしてハイジュエリー「アニマル プラネット コレクション」のジュエリーウォッチを発表した。
日本が世界に誇る総合ウォッチブランド、「セイコー」。今年は誕生50周年を迎えた究極の実用腕時計「グランドセイコー」を筆頭に、世界最先端の技術と日本の時計美学を展開した。
プロフェッショナルからファッション界まで――世界中を魅了する「ベル & ロス」のミリタリーウォッチ、今年もまた新たな顔が「ヴィンテージ」コレクションに登場した。
つねに時代の先を見すえ、パイロットウォッチを筆頭にあらゆるプロフェッショナルを満足させる腕時計を世に送り出してきたブライトリング。今年はダイバーズウォッチの定番モデル「スーパーオーシャン」の完全リニューアルが敢行された。
オメガとは、“究極”を意味するギリシャ文字の「Ω」のブランドロゴのもと、伝統と技術力で1848年の創業から現在まで、スイスの時計業界を牽引してきた名門。今年のバーゼルフェアでも、その地位にふさわしい充実した新作を披露した。
シャネルによる初のスポーツウォッチコレクション「J12」が今年10周年を迎える。それを記念して2010年の新作は「ルノー・エ・パピ」とのコラボレーションによるコンプリケーションモデルや初のダイバーズモデルなど、J12の新しい顔が続々と登場した。
完全自社製の自動巻きムーブメント「キャリバーBVL 168」を搭載した機械式モデル「ソティリオ・ブルガリ」が製品として登場。2010年ブルガリは、ウォッチメイキングのあらたなるステージを告げる。
たぐいまれなる視野と実行力を持つカリスマ的リーダー、CEOのジャン−クリストフ・ババン氏の指揮のもと、つねに時計の技術とトレンドをリードするタグ・ホイヤー。今年の新作も、時計技術者たちの「夢」を具現化したコンセプトモデルから限定モデルまで、世界中から集まった時計のプロを唸らせる力作がそろった。
世界中の愛好家が絶大な信頼を寄せる「ロレックス」。2010年は代表的なモデルである「エクスプローラー」と「サブマリーナー」をリニューアル。実用性を追求する、同社ならではの妥協のない腕時計づくりを今年も披露してくれた。