タグ・ホイヤー|TAG Heuer
TAG Heuer|タグ・ホイヤー
新コンセプトモデルに、自社製ムーブメント搭載クロノグラフ……。
時計界の革新者は今年も新技術で、バーゼルの話題の中心に。
たぐいまれなる視野と実行力を持つカリスマ的リーダー、CEOのジャン−クリストフ・ババン氏の指揮のもと、つねに時計の技術とトレンドをリードするタグ・ホイヤー。今年の新作も、時計技術者たちの「夢」を具現化したコンセプトモデルから限定モデルまで、世界中から集まった時計のプロを唸らせる力作がそろった。
文=渋谷康人
今年、創業150周年を迎えたスイス・スポーツウォッチの名門「タグ・ホイヤー」。同社はこれを記念してバーゼルフェアで、時計史上初となる、ヒゲゼンマイの代わりに強力な磁石同士の反発力を使ってテンプを振動させる脱進機「ペンデュラム」を搭載したコンセプトモデルを公開した。実用化までまだまだ数多くの技術的問題はあるというが、1675年にクリスチャン・ホイヘンスがヒゲゼンマイを開発して以来、機械式時計の心臓部として使われてきたメカニズムに挑戦する意義はとてつもなく大きい。
だが今年のタグ・ホイヤーのすばらしさは、こうした「時計界の未来を先取りする」画期的なコンセプトモデルの開発を進める一方で、日常着けて楽しめる現実的な価格の腕時計、いわゆるリアルウォッチの分野でも、他社の追随を許さぬクリエーションを展開していることだ。その筆頭が自社製クロノグラフ・ムーブメント「キャリバー1887」を搭載した「カレラ 1887 クロノグラフ」である。これだけの充実した中身でこの価格は、いくら賞賛しても過ぎることはない。
Carrera Calibre 1887 Chronograph
カレラ 1887 クロノグラフ
構造、価格、製造やメンテナンスの容易さまで、あらゆる点で現代クロノグラフ・ムーブメントの理想を追求してタグ・ホイヤーが開発した「キャリバー 1887」を搭載する最新の「カレラ」クロノグラフ。
シルバーストーン 限定モデル
1950年からF1グランプリの舞台となり、数々の名勝負が展開されてきたイギリスのグランプリサーキット「シルバーストーン」。1974年にタグ・ホイヤーはこのサーキットにちなみ、スクエア(正方形)の角をやわらかく丸めたケースを持つ、ツーインダイヤルデザインの通好みのクロノグラフを発売した。
Link Automatic Chronograph Tachymetre Roman Numerals
リンク自動巻 クロノグラフ タキメーター エレガンス 限定モデル
伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナも愛用した「リンク」(セナ愛用時の名称はS/el)シリーズは、人間工学に基づいて設計され手作業でポリッシュされたS字型のパーツで構成され腕に包み込むようにフィットするブレスレットと、バーインデックスを使い視認性に優れたシンプルなダイヤルから生まれる機能美が特徴の、カレラと共にタグ・ホイヤーを代表する定番モデルだ。
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ディヴィジョン
Tel. 03-3613-3951