トルコはエキゾチックエリアの玄関口&洗練されたエーゲリゾート|TRAVEL
TRAVEL|[短期連載]いまトルコを目指す9つの理由
日本人トラベラーにとって、いま千載一遇のチャンス。
ゴージャス・フロンティア トルコへGO ! Vol.2
イスタンブールには、オスマン・トルコ時代の宮殿施設を利用して5つ星ホテルとして運営されている風光明媚な場所があります。内部を見学するだけでなく、実際に宿泊できるのだから、栄華を極めたトルコのゴージャスさを満喫するのにこれ以上の選択はありません。ここに泊まれば、誰もがスルタンなのです。
Text by TSUCHIDA Takashi
Reason4 スルタン気分を満喫できる
ボスポラス海峡に面したアジア側にチェラーン宮殿はあります。チェラーン宮殿とは、1872年にオスマン帝国第32代皇帝により建立された私邸。1910年に屋根裏から出火し、外壁を残して焼け落ちてしまったのですが、1987年に日本の熊谷組が買い取り、大規模修復のうえ1989年に建て直し完了。その際にホテル機能が付加され、1990年からドイツ資本のケンピンスキーグループが運営を続けています。
新たに加えられたホテル棟を含め、総部屋数は313室。うちスイート11室は、歴史的な宮殿の建物内にあります。ちなみに、最も高級なスイートが、スルタンスイート。その広さ400平米、24時間対応専属バトラー、専用エントランス、専用バルコニーがあり、世界のVIPがここに宿泊したそうです。
バンケットルームでは、スルタンディナーを体験できます。かつてのスルタンが食したメニューをディテールまで再現したこの企画は、オスマンの古典音楽とシャーベットと言われるドリンクの提供から始まります。オスマントルコ時代を象徴する味わいは、アンティークの皿、銀食器によって盛り上げられ、時空を超えた食体験へと誘われます。
また、ホテルではロイヤルエスケーププログラムを実施中。このプログラムは、イスタンブールのオーセンティックな魅力を堪能できるスイート宿泊パッケージ。残念ながらスルタンスイートではないのですが、ゲストは旧宮殿棟のスイートに宿泊、専属ドライバーもしくはコンシェルジュとともに、ホテル周辺のランドマークを周遊します。
・ドルマバフチェ宮殿 18世紀に建てられた、世界で最もグラマラスな宮殿のひとつ。
・ベイレルベイ宮殿 1860年代に建てられたオスマントルコ皇帝の夏の滞在地
・ミニアトゥルク トルコの有名な遺跡の模型を集結させたテーマパーク。金角湾の北東沿いにある。
・専属ガイド付きアヤソフィアのナイトツアー ビザンツ時代およびオスマントルコ時代の双方にとって重要な意味を持つ歴史的建造物
さて、ここまでがこの5つ星ホテルにおける最高ランクの過ごし方ですが、もちろん、高額なコストを覚悟しなくても、もっと気楽にスタンダードなお部屋に宿泊するだけでも、十分にスルタン気分を味わうことが可能です。中庭に面したレストランでゆっくりと朝食を堪能し、ホテル内を散策するうちに、もうそこは時間が止まったかのような異空間。ボスポラス海峡を臨むインフィニティプールや水タバコを提供する「Le Fumoir」で贅沢な時間を過ごすのもオススメです。
チュラーン パレス ケンピンスキー イスタンブール