MOVIE|上映イベント「映画とCMの『境目/さかいめ』にある未来」開催
MOVIE|大林宣彦や吉田大八らCM界出身の映画監督にスポット
特別上映イベント「映画とCMの『境目/さかいめ』にある未来」
CMディレクター出身である映画監督の大林宣彦や市川準、吉田大八、中村佳代、中村和仁──。彼らにスポットを当て、それぞれの映画や代表的なCMを上映するとともに、監督らによるトークなどから、ふたつの間にある相違点や共通点を探求する特別上映イベント「映画とCMの『境目/さかいめ』にある未来」が12月6日(土)、渋谷ユーロスペースで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
CMや映画作品の上映、映画監督本人によるトークなども開催
日本各地の公共的な上映活動を支援するとともに、地域の上映組織“コミュニティシネマ”の設立を推進する一般社団法人「コミュニティシネマセンター」がおこなう「映像アート・マネージャー養成講座」の受講生が企画、実現する今回のイベント。日本映画界でCM界出身の監督の活躍が目覚しいことに着目し、15秒のCMと約2時間の映画の間になにがあって、なにがないのか。それを監督本人たちの作品やトークから掘り下げてみようと企画された。
当日は、日本映画界で存在感を見せる大林宣彦や市川準、吉田大八、中村佳代、中村和仁という5人の監督をフィーチャー。『時をかける少女』(1983年)などで知られ、CM出身の映画監督のさきがけとなった大御所、大林宣彦監督のプログラムでは、初期ショートムービー『Complex=微熱の瑠璃あるいは悲しい饒舌ワルツに乗って葬列の散歩道』(1964年)や商業映画のデビュー作『HOUSE/ハウス』(1977年)を上映。さらに、大林監督と映画評論家・映画監督でもある樋口尚文とのトークイベントもおこなわれる。
ほかのプログラムでも今回取り上げられた監督による映画やCM作品を上映。さらに鑑賞したばかりの作品をもとに中村佳代監督、中江和仁監督、吉田大八監督によるトークイベントなどが全部で5つのプログラムに分けられ、当日の11:00から23:00近くまで繰り広げられる。
チケットはチケットサイト「Peatix」で前売り券が販売中。また11月13日(木)からは渋谷ユーロスペースでも発売される。
“映画とCMの境目”という切り口から、映画界にいま何が起こっているのか、そしてこれからどこへ向かうのか。さらに、どのように私たちは映画と向き合っていくのかという問いに対する答えを見つけてみたい。
「映画とCMの『境目/さかいめ』にある未来」
日程│12月6日(土)
時間│開場10:30、開演11:00
会場│渋谷ユーロスペース
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F
チケット│各プログラム前売り1200円、当日1400円
http://nanakiinfo.wix.com/eigatocm