MOVIE|メキシコの新鋭女性監督、鮮烈デビュー作『マルタのことづけ』
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2015年1月17日

MOVIE|メキシコの新鋭女性監督、鮮烈デビュー作『マルタのことづけ』

MOVIE|実体験をもとに運命的な出会いと別れを描いた珠玉の物語

メキシコの新鋭女性監督、鮮烈デビュー作『マルタのことづけ』

メキシコの新鋭女性監督による鮮烈デビュー作。実話をもとに人生の宝物ともいえる出会いと永遠の別れを描いたヒューマン・ドラマ『マルタのことづけ』。10月18日(土)より全国順次ロードショーされる。

Text by KUROMIYA Yuzu

孤独な女性が限られた時間を全力で生きる母マルタと出会う

監督のクラウディア・サント=リュスが、自らの実体験をもとに“遺していく母”と“遺される子どもたち”を描いた本作。孤独なひとりの女性クラウディアに訪れた、余命わずかな母マルタとその子供たち4人との運命の出会い。偶然にも彼らとともに時間を過ごし、家族のなかに入っていくことで、愛を知らなかったクラウディアの人生が少しずつ変わりはじめていく。

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監督自身が投影された主役のクラウディアを演じるのは、ヒメナ・アヤラ。余命いくばくもない母マルタは、メキシコの人気女優、リサ・オーウェンが演じている。撮影はアニエス・ヴァルダなど名匠の作品に携わってきたアニエス・ゴダール。母の死を前に張りつめた家族の時間を、繊細なタッチでとらえているのが印象的だ。

私がいなくなっても笑顔でいて欲しい、余命わずかな母の想い

愛する4人の子どもをもつシングルマザーのマルタと、ひとり暮らしで友だちも彼氏もいないクラウディア。ふたりは病院で出会い、マルタはクラウディアを自宅に招く。強烈な個性を持つ子どもたちと、自分を娘のように扱うマルタに戸惑いながらも、クラウディアは家族の温もりと母の愛をはじめて知ることになる。いっぽうのマルタは日々を生きることに全力を注いでいる。彼女には死期が迫っていたのだ──

『マルタのことづけ』
10月18日(土)より全国順次ロードショー
監督・脚本|クラウディア・サント=リュス
出演|ヒメナ・アヤラ、リサ・オーウェン、ソニア・フランコ、ウェンディ・ギジェン、アンドレア・バエサ、アレハンドロ・ラミレス・ムニョス
配給|ビターズ・エンド
メキシコ/2013年/91分/原題『Los insólitos peces gato』
http://www.bitters.co.jp/kotoduke/

           
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