MOVIE|リー・ダニエルズ監督による『大統領の執事の涙』
MOVIE|大統領の執事となった黒人男性の波乱に満ちた人生、家族の物語を描く
リー・ダニエルズ監督によるヒューマンドラマ『大統領の執事の涙』
ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた実在する黒人執事と揺れ動くアメリカ、そして時代に翻弄される家族の姿を描いた『大統領の執事の涙』が、2月15日(土)よりロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
オスカー俳優からミュージシャンまで豪華出演陣が集結
綿花畑の奴隷として生まれ、大統領の執事となった黒人男性の波乱に満ちた人生、家族の物語が紡がれたヒューマンドラマ『大統領の執事の涙』。あのオバマ大統領も「目に涙あふれた」と感想を述べた、映画が日本でも公開される。
映画の指揮を執ったのは『プレシャス』でアカデミー賞に輝いたリー・ダニエルズ監督。1960年代末の南部フロリダを舞台に青年のひと夏の冒険を描いた『ペーパーボーイ 真夏の引力』など、時代の空気を見事に切り取ってきたリー監督による、一人の黒人男性をめぐる壮大なストーリーが完成した。
キャストに名を連ねる俳優陣も豪華そのもの。主人公で執事セシルにはオスカー俳優のフォレスト・ウィテカーが務め、波乱万丈な人生を感情豊かに演じきった。セシルを支える妻グロリアにはアメリカを代表する名司会者のオプラ・ウィンフリー。さらに、ジョン・キューザックやジェーン・フォンダ、ロビン・ウィリアムズら俳優陣にくわえ、マライア・キャリーやレニー・クラヴィッツといったミュージシャンまで、オールスターキャストが集結した。
歴史が動く瞬間を見つめ、その歴史に翻弄されるセシル
両親と綿花畑で小作農として働いていた幼いセシル・ゲインズ。しかし、ある事件で親を失い、家庭内で働く奴隷「ハウス・ニガー」として雇われることになる。そして努力の末、見習いから高級ホテルのボーイになった青年は、その仕事ぶりが認められ、ついにはホワイトハウスの執事として働くようになる。
キューバ危機やケネディ暗殺、ベトナム戦争など、アメリカ激動の時代。気づけば歴史が動く瞬間を最前線で見つづけることになったセシル。一方彼の家庭では、父セシルの仕事を恥じ、国と戦うために反政府運動に身を投じる長男。その兄とは反対に国のために戦うことを選び、ベトナムへ志願する次男。大統領の執事でありながら、夫であり父であるセシルは家族とともにその歴史に翻弄されていく。
激動の時代のなか、彼が世界の中心、ホワイトハウスで見たものとは。知られざる真実の物語がいま、幕を開ける。
『大統領の執事の涙』
2月15日(土)よりロードショー
監督|リー・ダニエルズ
出演|フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、デヴィッド・オイェロウォ、イライジャ・ケリー、ロビン・ウィリアムズ
配給|アスミック・エース
2013年/アメリカ/132分
http://butler-tears.asmik-ace.co.jp/
Ⓒ2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved.
http://butler-tears.asmik-ace.co.jp/