MOVIE|故スティーブ・ジョブズの貴重なインタビュー映像を映画化
MOVIE|貴重なインタビュー映像を発掘
ドキュメンタリー『スティーブ・ジョブズ1995~失われたインタビュー~』
1995年におこなわれた、故スティーブ・ジョブズのインタビュー映像。長年にわたり紛失していたマスターテープが発見されたのを機に、修復・HDマスター化を経て、ドキュメンタリー『スティーブ・ジョブズ1995~失われたインタビュー~』としてスクリーン上に復活。9月28日(土)より、ユーロスペースほかで全国順次ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
“3回忌”に合わせて日本でも公開
1995年夏、パソコンの誕生を探るテレビシリーズを担当していた制作スタッフが、マスコミ嫌いであり、インタビュー嫌いで知られるスティーブ・ジョブズへの、奇跡ともいえる取材を実現させた。番組内ではそのほんの一部だけを使用し、残りの編集していない映像を記録した1インチテープマスターは、どこかに消失してしまっていた。
そして2011年。ジョブズの死後、ポール・セン監督は自宅のガレージから、そのインタビュー映像が収録されたVHSテープを偶然発見。修復・HDマスター化され、スティーブ・ジョブズの単独インタビュー映像が18年ぶりに蘇った。本国アメリカでも、アップルファンやジョブズファンが劇場に殺到したというそんな貴重な映像が、ついに日本でも公開される。
“未来”を生み出しつづけてきた男が語る言葉とは
1985年にアップルを追い出されるかたちで退社したジョブズが新会社「NeXT」のCEOとしてインタビューを受けるジョブズ。彼の口から自らの生い立ち、アップルコンピューターの制作、アップルについて、コンピュータの未来とカルチャーについて、機知に富んだ率直な言葉で語られた。
このインタビューの翌年末にジョブズはアップルに復帰。その2年後に初代iMacが、そしてさらにその3年後に初代iPodが発売され、あたらしい時代を生み出しつづけてきたのだ。そんなジョブズの目にはどのような未来が見えていたのだろうか。