巨匠マーティン・スコセッシが日本文学の金字塔『沈黙』をついに映画化!|MOVIE
MOVIE|日本文学の金字塔「沈黙」が完全映画化!
遠藤周作×マーティン・スコセッシ『沈黙‐サイレンス‐』
アカデミー賞受賞の巨匠マーティン・スコセッシが、遠藤周作原作の「沈黙」と出会ってから28年、最高のスタッフとキャストでついに映画化! 日本からは窪塚洋介、浅野忠信も出演し、アカデミー賞®最有力の歴史的大作と言われる『沈黙‐サイレンス‐』は、1月21日(土)より全国ロードショー。
Text by OPENERS
アカデミー賞®最有力の歴史的大作がついに日本上陸
遠藤周作没後20年の2016年。世界の映画人たちに最も尊敬され、アカデミー賞®にも輝く巨匠マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔にして、世界20カ国以上で翻訳され、今も読み継がれている遠藤周作「沈黙」をついに映画化。
「初めて原作を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきた――」
1988年に初めて「沈黙」を読んだスコセッシは大きな衝撃を受け、まるで彼個人に話しかけられたような気がした。「遠藤が本で提示したテーマは、私がとても若い時からずっと考えていたものです。私はこの年になっても、信仰や人間のありようについて考え、疑問を感じていますが、これらは遠藤の本が直接的に触れているテーマなんです」と語る。それから28年、スコセッシは映画化を固く決心し、いくつもの困難を乗り越えてこの一大プロジェクトは実現した。
人間の強さ、弱さとは? 信じることとは? そして、生きることの意味とは? 貧困や格差、異文化の衝突など、この混迷を極める現代において、人類の永遠のテーマをあまりに深く、あまりに尊く描いた、マーティン・スコセッシの最高傑作にして本年度 アカデミー®賞最有力作品がいよいよ上陸する。
製作の開始日が近づく中、役者を探していたマーティン・スコセッシは、数人の若手俳優をオーディションし、アンドリュー・ガーフィールドを見て衝撃を受けた。『アメイジング・スパイダーマン』を終えたばかりのガーフィールドは、スコセッシにとってロドリゴ神父の生まれ変わりのように見えた。アンドリュー・ガーフィールドを筆頭に、アダム・ドライバー、『ギャング・オブ・ニューヨーク』でも神父を演じたリーアム・ニーソンをキャスティング。
そして、2007年から日本にも出向き、数人の役者に会っていたというスコセッシ。重要な通辞役に、チンギスハーン役を演じた映画の『モンゴル』でよく知っていた浅野忠信を起用。アレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』で昭和天皇を演じた多才な俳優イッセー尾形は井上筑後守に、日本の優秀な若手俳優の一人、窪塚洋介には、キチジローの役を、また、フランス在住で、舞台演出家の笈田ヨシは、トモギ村の年長者イチゾウ役に起用した。モキチ役の塚本晋也は「スコセッシ監督のためだったらエキストラでもやります」と感激を口にしていた。
スコセッシは、日本人キャストについて「日本人の役者はすばらしい。彼らと会い、一緒に協力することは思いがけない発見の連続でした。彼らの才能の幅の広さや奥深さは驚異的ですよ」と褒め讃えた。
また、アカデミー賞®受賞6回、アカデミー賞®ノミネート23回のスコセッシゆかりの最高のスタッフとともに、時代考証や美術で日本人チームも参加し、日米スタッフ合同で、再現された江戸初期の長崎も見どころの一つである。
原作:遠藤周作×監督:マーティン・スコセッシ、日本を舞台に描く渾身の一作が遂に完成。『沈黙‐サイレンス‐』は、1月21日(土)より全国ロードショー。
17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、ポルトガルから日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴ。彼の目に映ったのは想像を絶する日本だった。信仰を貫くか、棄教し信者達の命を救うか―究極の選択を迫られる。
沈黙-サイレンス-
原題・英題|Silence
クレジット|原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫刊)
監督|マーティン・スコセッシ
脚本|ジェイ・コックス マーティン・スコセッシ
撮影|ロドリゴ・プリエト、美術|ダンテ・フェレッティ、編集|セルマ・スクーンメイカー
出演|アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形
塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ
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公開日|1月21日(土)全国ロードショー