急激な市場変化と急成長の中でも働き方を最適化し続ける 急成長スタートアップEventHubが、"セットアップオフィス"を選ぶ理由とは|LOUNGE
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2024年1月26日

急激な市場変化と急成長の中でも働き方を最適化し続ける 急成長スタートアップEventHubが、"セットアップオフィス"を選ぶ理由とは|LOUNGE

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ウェビナー/セミナーやカンファレンス、展示会、交流会―ありとあらゆるオンライン・オフラインイベントにおいて、リード・商談の獲得や既存顧客との関係性構築の実現に寄与するイベントマーケティングSaaS「EventHub(イベントハブ)」を運営する株式会社EventHub。同社の代表取締役CEO 山本理恵さんにインタビュー。

起業するに至った経緯やサービスの特色、今後の事業展望を語っていただくと共に、世の中や組織の変化に柔軟に対応しながらこれまでどんな“セットアップオフィス”を選び、活用してきたのかについても伺いました。

オフィスは、“偶発的なコミュニケーション”が生まれる場所

──まず、山本CEOがEventHubの創業に至った経緯についてお聞かせください。
「私は幼少期から社会人として就職するまでアメリカで育ったのですが、就職先のマッキンゼーの出向制度を利用して18年ぶりに日本に帰国することになり、その後しばらくして退職し、フリーランスのマーケターとして仕事をしていた時期がありました。その頃、さまざまなイベント・セミナーへの出展を経験する中で、普段会えないような人と出会えたり、共通の関心事で色んな人と接点を持てるというのがイベントの良さだと身をもって実感したんです。
シンガポールやアメリカのイベントに行く機会もあったのですが、世界のイベントは各国から大勢の人が集まっていて、企業側は自分たちの事業の可能性を切り開くために1件でも多くの商談を獲得しようと非常に盛り上がっていました。一方で、日本のイベントに参加した際に感じたのは、『日本のイベントには日本人しかいないな』という違和感。よくよく観察していると、中には出展企業の誰とも話さずイベント会場を後にするような人もいました。
さらに、イベントでリードを獲得しても、当時の日本はテクノロジーの導入が海外に比べて遅れていたため、名刺をスキャンしたり、手書きのアンケートをスキャンするという作業に何日もかかって、いざ架電する頃には商談の機を逸してしまう、なんていうことも…。そういったイベントに関わるさまざまな不便さ・非効率さをより良くしたいと思い、イベントマーケティングという領域で起業するに至りました」
──イベントマーケティングプラットフォーム『EventHub』を2019年にリリースした当初は、まだ世の中において“イベントマーケティング”という考え方が浸透していなかったのではないでしょうか?当時から現在にかけて、イベントマーケティングに対する企業や世の中の動きにはどのような変化が起きているのかお聞かせください。
「この数年でさまざまな変化がありましたね。まず、『EventHub』をリリースした2019年はDX推進の動きが活発になり始めた時期で、企業各社がSaaSをはじめとするテクノロジーの導入を進めていたため、イベント管理SaaSを手がける当社にも追い風が吹いている状態でした。
また、新型コロナウイルスの影響も当社の事業に与えたインパクトとしては大きかったです。これまでオフラインでの実施が当たり前だったセミナーや展示会、カンファレンスといったイベントが実施できないという時期が2020年から数年続いた結果、良くも悪くもソフトウェアで課題解決しなければならなくなり、『EventHub』を活用したオンラインイベントの実施が進みました。
さらに、今後はSDGs観点からペーパーレス化が進み、セミナーや展示会などの集客のためにチラシをばらまくような集客手法が減っていくことも考えられます。
ひと昔前…と言ってもわずか数年前ですが、その頃と比べても、テクノロジーを使ってイベントを運営・実施することが世の中において“普通”になってきているのを感じます」
──「EventHub」を活用することで、導入企業はどんなイベントマーケティングが実現できるのでしょうか。
「“イベント”とひと言で言っても、セミナー、ウェビナー、カンファレンス、展示会、交流会など種類はさまざまです。これまでは、多くの企業がすべてのイベントを“点”で捉え、場合によっては個々のイベントごとに違うツールを使って集客・参加管理をしたり、動画・イベント配信をしたりしていました。
『EventHub』を使うと、イベントを“点で捉える”のではなく、“線で描く”という包括的な戦略への移行が実現できます。具体的には、ウェビナーもカンファレンスもすべて『EventHub』を使っていただくことで、イベントを主催する事業会社様側の労力やコストが減りますし、横軸で顧客のエンゲージメントを把握できるようになります。参加者側にとっても、イベントごとに申し込みやアンケート等の手段・UIが異なることによる入力のストレスや時間のロスを解消できるといったメリットがあります。
これまではイベントを開催するのに精一杯という状態だった企業が、テクノロジーの活用が進んだことで運営の効率化やデータ分析、さらには集まったデータをいかにMA(マーケティング オートメーション…マーケティング施策に関する業務を自動化・効率化するための仕組み・ツール)やCRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント…顧客と良好な関係性を築き、継続していくための施策)に繋げて活用していくかに目を向けられるようになってきたのです」
──イベントという場を通じて企業と顧客が出会い、繋がるための支援を事業として手がけるEventHubにとって、“オフィス”という場をどんな存在だと捉えていらっしゃいますか?
「“偶発的なコミュニケーションが生まれる場所”、ですかね。
『イベントって、オンラインとオフラインのどちらが良いんですか?』と聞かれることがあるのですが、答えは『オフィスで働くかリモートで働くかどちらが良いの?』という問いと同じで、『それぞれに適している面がある』だと思うんです。
例えば、誰にも邪魔されず集中して作業がしたいのならリモート出社の方が良いけれど、ディスカッションをしたり、膝を突き合わせて1on1をしたり、みんなでお酒を飲みながら雑談をするならオフィスが良いかもしれない。『エンジニアと経理担当がおしゃべりをする』という光景が生まれたりするのも、オフィスという同じ空間の中で一緒に過ごしているからこそ。
大切なのは、何を誰とするかによってどんな働き方をするのかという選択肢が常にあり、個人やチームが各々の状況に応じて意思決定できる状況を作ることだと思っています。そういう意味では、オフラインの場所、つまりオフィスがあるということは当社にとって必須だと感じています」

セットアップオフィスへの入居の決め手は、「事業のために時間を使いたい」「意思決定スピードを早めたい 」という思いから

──ここからは、EventHubのオフィス遍歴についてお伺いできればと思います。創業後、最初に入居されたオフィスはどういったオフィスだったのでしょうか?
「初めて構えたオフィスは市ヶ谷が最寄り駅の物件でした。特に市ヶ谷というエリアにこだわっていたわけではなく、オフィスを選ぶにあたって『メンバーの自宅からの移動距離』『駅からの近さ』『雰囲気の明るさ』などの選定基準をあらかじめ決めていて、当時の基準に当てはまっていた物件だったので入居を決めました」
──その市ヶ谷のオフィスから、サンフロンティア不動産の管理物件「東日本橋EXビル」へ移転されたのは、どういった経緯からだったのでしょうか?
「移転の最大の理由シンプルで、従業員数が増えて手狭になったからでした。移転先を検討するにあたって、最初にオフィスを探した時と同様に選定基準を設けていたのですが、大前提として“セットアップオフィスであるかどうか”は必須条件にしていました」
──セットアップオフィスへの入居が必須条件だった理由は何だったのでしょうか。
「一番の理由は、『家具やインテリアを選ぶことに時間を使うよりも、自社の事業に向き合うことを大切にしたかったから』です。もちろん、オフィス環境は従業員の働きやすさに直結する重要な要素ですから、家具やインテリアにこだわりたいという気持ちはあります。プライベートでも自宅に合うインテリアを考えたり選んだりするのは嫌いではないし、むしろ好きなくらいです。ただ、当社の今のフェーズでは、理想のオフィスを作るための検討・意思決定に何十時間も費やす前にやるべきことがあると思ったんです。
あとは、“身軽さ”もセットアップオフィスを選んだ理由の一つですね。オフィスに合わせて毎回什器を買っては処分するというのはそもそも金銭的な無駄が発生しますし、私自身が引っ越しの多い半生を過ごしてきた経験上、『せっかく新しい家具を買ったのに…』というのを理由に腰が重くなってしまうのも、意思決定のスピードを遅らせる原因になると思ったんです。
様々な状況に柔軟に対応でき、スムーズな意思決定を促進するために、セットアップオフィスは必要な設備が整っており、新たに什器を用意する手間が省けることが当社には合っていると感じました。
──2020年9月に「東日本橋EXビル」に移転後、オフィス環境にはどのような変化がありましたか?
「オフィスを選ぶ際に『雰囲気の明るさ』が選定基準の一つだったのですが、『東日本橋EXビル』はその条件にぴったり当てはまる物件でした。フロアがすべてガラス張りなので閉塞感がなく、バルコニーもあって、窓からは日差しが燦々と差し込む空間で、個人的には非常に気に入っていました。
また、オフィスの中央にバーカウンターがあったので、ランチを買ってきて他のメンバーと一緒に食べたり、終業後にちょっとお酒を飲んだりすることができたのも良かったです」
──その後、2021年8月にサンフロンティア不動産所有のセットアップオフィスの中で最大規模の「グランファースト神田紺屋町」に移転されたそうですね。なぜ、オフィスを移転することになったのでしょうか。
「2020年4月に『EventHub』のオンライン版をリリースして以降、多くの反響をいただき、従業員数が1年前の2倍になったことが移転を検討したきっかけでした。ただ、当時いた全メンバーが同じ日に出社をしても全員仕事ができる広さと席数を用意したものの、リモートワーク文化が定着してきた時期だったため、広いオフィスを有効に活用できていませんでした。
1人当たりの占有スペースが広いので、自宅にいるよりも図書館のような広くて静かな空間で作業をする方が集中できるというタイプのメンバーにとっては、良い環境だったのかもしれません(笑)。
とは言え、『基本的にはリモート環境で各自が自立して業務に励みつつ、月に1回はオフラインで顔を合わせてコミュニケーションを積極的に取ることができるオフィス』がその頃の当社には合っているのではないかと思い至り、適したオフィスを探していたところ、2022年12月に『LIT HIGASHI NIHOMBASHI』というセットアップオフィス『WEEK(ウィーク)※』というプランを見つけて入居することにしました。
ただ、入居してみた結果、やはり好きなタイミングで集まりたいというニーズが思った以上にあると感じたため、同じ物件のマンスリー契約に切り替えることにしました。
…こうやって今までのオフィス遍歴を振り返ると、その時々の組織状況や従業員からのニーズに応じて柔軟に対応してきたんだなと感じますね。会社や世の中がいつどんな状況になるかわからない時期だったからこそ、フレキシブルに意思決定できるセットアップオフィスというオフィス形態は当社に合っていたのではないかなと思います」
※「WEEK」とは…1曜日から借りられる柔軟な契約形態で自社オフィスを持つことができるサービス。一般的なシェアオフィスとは違い、契約した曜日は1社でオフィススペースを占有できることが特徴。

大人数を集められる共用のスペースを利用できる点が、同じオフィスに留まる決め手に

──「LIT HIGASHI NIHOMBASHI」の「WEEK」からマンスリー契約に切り替える際、他のセットアップオフィスへの移転は検討されなかったのでしょうか?
LIT HIGASHI-NIHOMBASHI 10F&RFフロア「The Hangout by illi」利用イメージ
「他にも設備やコスト・アクセス等の条件面で納得のいく物件が1件ありました。ただ、比較をした時に『契約期間のフレキシブルさ』『同じビルなので住所変更が不要』といった点に魅力を感じて、そのまま『LIT HIGASHI NIHOMBASHI』に残ることにしました」
──マンスリー契約に切り替えたことで、どのようにオフィスを活用できるようになったのでしょうか。
「当社にとっての『LIT HIGASHI NIHOMBASHI』に入居する最大のメリットで、かつこの物件に止まることにした決め手の一つでもあったのが、1階のロビーと10階の『The Hangout by illi』という名称のイベントスペースをワンフロア貸切で借りられることでした。
当社では月に一度、全メンバーが集まる総会を開いていて、毎回40名強が集まるのですが、マンスリー契約の占有スペースに全員を集めることが難しいため、共有スペースを貸し切れるのは非常に助かっています。
また、自社でウェビナーの撮影をしたり、最近ではオフラインのイベントを開催して社外の方をお招きすることも多いため、イベントスペースがあると毎回他の貸しスペースを探す必要がなく、スムーズにイベントの準備を進めることができます。
また、1階にカフェがあるのも社内では好評ですね。『ちょっとカフェ行こ!』と気軽に誘ってコーヒーを飲みながら雑談や仕事の話に花を咲かせています」
──もしも今後オフィスを移転するとしたら、どんな判断基準で物件探しを検討されますか?
「直近の移転については、セットアップオフィスであるかは一つの判断基準として見ています。あとは、オフラインのセミナーや交流会などのイベントの機会が増えてきているので、使い勝手の良いイベントスペースも必要です。
今のオフィスに対して要望があるとしたら、共用スペースに会議室とフォンブースが増えると、ビジネス上もっと便利になるかな、と思っています」

“オンラインにもオフラインにも強いサービスである”という認知を広げていきたい

──これまで世の中の流れやマーケットの状況を読み、柔軟に事業をアップデートし続けてきたEventHub。最後に、今後の展望についてお聞かせください。
「当社の手がけるイベントマーケティングプラットフォーム『EventHub』は、オンラインイベント・オフラインイベントの両方の効果最大化を実現できるサービスなのですが、コロナ禍に『EventHubは     オンラインのイベントやウェビナーをやるためのツール』という認知が進んでしまった結果、未だに“オンラインイベントに強いサービス”という誤認が生まれているという現状があります。
イベントのオフライン回帰が起こっている中で、『EventHubってオフラインのイベントで活用してもこんなに便利なんだ』と既存顧客・新規顧客の双方に対して理解をしていただけるよう、認知活動を強化していきたいと考えています。
コロナ禍の影響でオンラインイベントに各社が取り組んだことで、イベントのチャネルがオンラインとオフラインの2つに増えた結果、イベント主催側の事業会社様はコストや労力も増え、大きな負荷がかかっています。私たちのサービスを導入いただくことで、包括的なイベントマーケティングが実現できるよう、今後も『EventHub』をアップデートし続けていきたいですね」
※記事内容は2023年10月30日時点のものです。
                      
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