現代の働き方を支える新ビジネスカード。開発担当者に聞く|SAISON CARD
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2020年1月28日

現代の働き方を支える新ビジネスカード。開発担当者に聞く|SAISON CARD

SAISON CARD|セゾンカード

「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」
誕生の裏側

クレジットカード大手のクレディセゾンでは、「セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カード」のラインナップに加わる新ビジネスカード「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」の発行を1月14日(火)から開始した。このカードでは、アマゾン ウェブ サービスやYahoo!ビジネスセンターをはじめ、ビジネス利用の高い10の加盟店の利用で通常の4倍のポイントが貯まるなど、機能とサービスをビジネス利用に特化している。「セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カード」のラインナップでは、約10年ぶりの新カードということもあって並々ならぬ力が入った新商品。まさにコバルトブルーの海に漕ぎ出そうとしている新ビジネスカードのこだわりについて、商品設計を主導した同社ペイメント事業部の會田志保氏に話を聞いた。

Text by BRAND TIMES

スタートアップ、フリーランスなど小規模事業者の効率的なビジネスを支える一枚

まず今回新たにラインナップに加わった「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」(以下、コバルトカード)について、このカードをリリースした狙いを教えてください。
これまでも当社では「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」を通じて多くのビジネスユーザーの方々からご愛顧を受けて参りました。そのような中、大企業の副業解禁やフリーランスの増加など就業環境の変化により、個人事業主や小規模事業者の方々が飛躍的に増加している現状に対して、そうした方々のニーズに合ったラインナップの拡充が必要であると考え、新しいビジネスカードを構想してきました。今回リリースした「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」はそのなかで生まれた新商品で、ビジネス利用のファーストカードとして利用していただけることを想定した商品設計になっています。
昨今のビジネスカード市場全体の情勢もこうした新カードが生まれた背景になっているのでしょうか。
そうですね。確かにビジネスカードは個人カードと比較しても市場拡大の余地が大きな領域です。しかし、今でも小規模事業者の方々の中に、ビジネスカードというのは大企業だけが作るものであり、自分たちのビジネスは個人カードだけで十分に賄えると考える風潮が色濃い側面も否めません。ただ、法人税の納付がカード決済できるようになったり、政府が国を挙げてキャッシュレス推進に取り組むなど小規模事業者の方でもビジネスカードを使った方が有利な場面が増えてきています。そうした背景を追い風に、小規模事業者の間でもビジネスカードを持つという素地ができつつある傾向を感じています。
「アメリカン·エキスプレス」のビジュアルアイデンティティである「センチュリオン」の新デザインを採用したコバルトブルーの券面は、従来の同ブランドユーザーにとっても斬新に映ると思います。このコンセプトカラーに込めた意味を教えてください。
券面に採用しているコバルトブルーという色には、広大な海を想起させる印象があります。ビジネスの世界で未開拓の市場を表す言葉にブルーオーシャンという用語があるように、我々もこのコバルトブルーの中に、カードを利用される皆様のビジネスが青く広大な海へと漕ぎ出すよう広く展開してほしいという願いを込めています。

“あえて”付帯サービスを取捨選択し、ビジネスのニーズに特化

このコバルトカードは小規模事業者の抱える、どんな課題を解決してくれる一枚になりますか。
収益の拡大と新規顧客の開拓や資金調達といったコアターゲットとなる小規模事業者の方々が抱える課題に対して、経費削減機能による収益貢献と、業務効率化機能による顧客開拓への労力の再配分、さらに柔軟なカード利用枠の設定による経営資金の流動化など、業務をサポートさせていただける点は非常に多くあると考えています。
では具体的にはどのような部分で経費削減、業務効率化、経営資金の流動化が可能なのでしょうか。
経費削減効果として自信を持ってご紹介しますのが、アマゾン ウェブ サービスやYahoo!ビジネスセンター、さくらインターネット、クラウドワークスなど、ウェブ領域でニーズの高い特定加盟店の利用に対して通常の4倍(還元率2.0%)というポイント優遇を設けている点です。今では小規模事業者の方々でもAmazonやYahoo!JAPANに広告出稿されるケースが増えていますし、クラウドサービスの会計処理も普及してきています。建設業の個人事業主の方々を中心にモノタロウも利用の高い加盟店の一つです。またそのお支払いはクレジットカードが当たり前ですから、そうしたところでの優遇サービスは利用が多いほど受けられるメリットも大きな有益なサービスとなっています。それに加えて、シェアオフィスのWe Workの利用料が10%オフになる点はノマドワーカーなど、新しい働き方の需要にも応えるサービスといえます。
また、このカードは、現在小規模事業者を対象として政府が主導するキャッシュレス・ポイント還元事業の対象にもなります。コンビニやタクシー※などの還元対象の店舗・サービスを利用された場合に還元対象となりますので、日々の積み重ねによる経費削減効果も小さくないと考えます。
(※キャッシュレス・ポイント還元の対象とならない店舗・サービスもございます)
永久不滅ポイントは特典商品の他にも各種商品券に換えられるなど非常に用途の選択肢が広いポイント制度だと思います。優遇加盟店からの還元率も高いので、ビジネスユースで貯まったポイントを使い方次第で企業全体のメリットになりそうですね。
そうですね。小規模事業者ですと経営者含めて数名の企業が少なくありませんので、ポイントを交換して、空気清浄機やコーヒーメーカーなどの備品を備えたり、商品券に換えて何らかの形で社員の方々に還元していただくなと、福利厚生的な使い方も考えられます。家族経営、夫婦経営のような企業であれば、そのままグルメや家電に換えていただくなどもできますね。また、貯まったポイントは、カードのお支払いに活用することができますので、キャッシュアウトを削減することができます。
業務効率化、経営資金の流動化についてはいかがでしょうか。
業務効率化としては、個人カードで立替をしていると経費精算に手間がかかりますが、ビジネスカードに社費を一本化することで、煩わしい仕分け処理が不要となります。追加カードをご活用いただくことで、社員の方による立て替え払いや精算業務が不要となり、事務処理時間を短縮することが可能です。その時間を営業拡大の時間に再配分することで事業の成長に貢献することができると考えております。さらに追加カードの年会費は無料で経費の負担はゼロ、会社のお財布にも優しいカードなんです。
・経費処理業務の削減、使用経費の的確な把握
 -追加カードご利用分は、本会員様ご利用分と合わせてビジネス利用分として一括支払いとなるため、社員の方による立替払いや精算業務が不要となります。
 -ご利用明細には追加カードご利用分は区別して表示されるので、社員の方の経費使用状
況を的確に把握できます。
 -追加カードは4枚まで年会費無料で発行いただけます。
また経営資金の流動化については、多くの企業様は、売上と支払いのキャッシュフローに課題をお持ちかと思いますが、カードのご利用からお支払い日までの最大54日間の支払い猶予が生じることで、経費の支払いと売上入金におけるズレを解消し、効率的な資金運用にお役立ちします。さらに税金の支払い時などの大きな支払いの際には、ご利用限度額を一時的に上げることも可能です。ポイントを一気に獲得できるチャンスですね。
他にアピールしておきたいサービスはありますか?
一般的にビジネスカードに申し込む際には、決算書ですとか登記簿謄本等ですとか申込書とは別に用意しなければならない書類があり、お客様にお手間と時間をお掛けする場合が多々あります。このコバルトカードはそれらの書類の準備が必要なく、パソコンやスマホからの登録だけでお申し込みが完結し、お申し込みから最短3営業日程度でお客様にカードをお届けすることができます。

ぜひお忙しい経営者の方にこそ、お勧めしたいです。
一方で、このカードには空港ラウンジ利用や旅行保険といった一般的なクレジットカードに代表的な付帯サービスは付いていませんが、その意図を教えてください。
その点についてはビジネス用に求められるサービスとプライベート用でも代替できるサービスとのバランスを考えました。現在、日本では1人あたり約3枚のクレジットカードを所有されています。ビジネスカードを保有するお客様ですと、所有カードに空港ラウンジ利用や旅行傷害保険など手厚いサービスが付帯する年会費のかかるカードが含まれていることがほとんどです。
ですのでプライベート用のカードで代用できるサービスを羅列し重複させるよりも、ビジネス利用の高い加盟店での優待など本当にビジネスに必要なサービスに特化させた方が、経営者のニーズに合っていると考え抜いた結果といえます。また、経費で処理できるとはいえ年会費を気にされる経営者の方は少なくありませんから、本カードの年会費が1,000円、追加カードも4枚まで無料とお客様の負担を抑えることの方が、より多くの経営者の支持を得られると思っています。そういった点においても今回の「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」は、ビジネスカードの新潮流になる一枚と言えるかもしれません。
これだけソリッドなサービスを設計する中で、社内に反対意見などはなかったのでしょうか。
経営層や直にお客様と接している社員からも、このカードのサービス設計については、いろいろな意見が出たというのが正直なところです。とがったカードにするにしてもどこをとがらせることがお客様の支持を得ることができるのかという点が、特に意見が割れた部分ですね。例えば年会費にしても、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン·エキスプレス®・カード」が2万円なのに対して本カードが1,000円というのは、かなり極端な数字ですよね。ポイント還元についても様々な意見がありましたが、そうした想いを集約して何がビジネスユーザーにとって有利であるのか、喜ばれるのかを第一に考え、我々のチームが思うユーザーファーストを貫き通した形がこのカードです。
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