フードロス問題から地域の魅力を発信する製品へ。「星野リゾートのミルクジャム」誕生｜Hoshino Resorts

Hoshino Resorts｜星野リゾート

牛乳廃棄を回避し、長期保存が可能なミルクジャムへと製品化

星野リゾートが、コロナ禍で行き場を失っていた牛乳の廃棄を回避するため、「星野リゾートのミルクジャム」を製品化。2020年10月30日（金）に発売された。

Text by YANAKA Tomomi｜Edit by TSUCHIDA Takashi

希少なジャージー牛の生乳の味わいを生かした味と香り

新型コロナウイルス感染症が拡大し、自粛により外食や給食がなくなり消費量の低下が生じていた牛乳や乳製品。栃木県・那須町の日本初のアグリツーリズモリゾート「星野リゾートリゾナーレ那須」では、同町の牧場「森林ノ牧場」で搾乳した生乳のフードロスを防ぐための活動を2020年4月から開始した。

搾乳した牛乳は、より長期保存が可能な「ミルクジャム」へと加工し、行き場を失う生乳の廃棄減少に寄与。ミルクジャムは7月からリゾナーレの「牧場を救うミルクジャムフラッペ」や界の「ご当地かき氷」などに使用され、好評を博してきたという。さらに、ミルクジャムの購入機会を望む声を受け、製品化が実現した。

フードロス問題から那須の魅力を発信する製品へ。「星野リゾートのミルクジャム」誕生｜Hoshino Resorts

ミルクジャムはリゾナーレ那須の朝食にも提供される「森林ノ牧場」で放牧飼育されたジャージー牛の乳牛から製造。日本の乳牛の0.6%しか飼育されていない希少なジャージー牛の生乳は香りが高く、味が良いのが特徴で、その良さを生かすため焦がす直前まで煮詰めることで甘すぎず、きれのある味わいが引き出された。パンにはもちろん、アイスクリームやヨーグルト、フルーツなど幅広い食材に合うよう開発されたミルクジャムだ。

またホテルと地域は一心同体だと考える星野リゾートでは、地域との信頼関係に根付いた活動は持続可能な企業競争力のひとつと考え「勝手にSGDs」という取り組みを展開。今回登場したミルクジャムは、「12つくる責任、つかう責任」「15陸の豊かさも守ろう」に賛同するものとなる。