EAT|謎に包まれたシングルモルト、ついにそのベールを脱ぐ!
EAT|“ザ・グレンリベット アルファ”の正体は?
謎に包まれたシングルモルト、ついにそのベールを脱ぐ!
約1カ月半にわたって、世界中のウイスキー愛好家を夢中にしてきた“謎解き”をご存じだろうか? 世界17カ国で同時発売された「ザ・グレンリベット アルファ」は、色、香り、味わいなど、そのすべてが謎に包まれたシングルモルト。ここ日本でも、発売日に合わせて選りすぐりのバーで提供を開始。全国の愛好家たちは、自らの知識と感覚を頼りに謎解きに挑戦してきた。6月19日(水)、ついにザ・グレンリベット アルファの謎が明らかになる!
Text by TANAKA Junko (OPENERS)
アラン・ウィンチェスター氏からの挑戦状
1824年の創業以来、ウイスキー愛好家から愛されている「ザ・グレンリベット」。スコットランド・スペイサイドに位置する蒸留所は、政府からはじめて公認を受けた蒸留所として知られている。そんな長い歴史を持つ老舗メーカーにとっても初の試みだという、前代未聞の新製品を発売したのは去る5月7日のこと。名前は「ザ・グレンリベット アルファ」。一見するとなにが入っているのかわからない、黒いボトルに入ったシングルモルトである。
外見からしてミステリアスな雰囲気を漂わせているが、“謎”はそれだけにとどまらない。熟成に使用した樽(カスク)や熟成年数をはじめ、色、香り、フィニッシュに至るまで、味わいに関する情報を一切明かさぬまま発売したのだ。唯一手元にある情報はといえば、ザ・グレンリベット蒸留所でつくられたということ。そして蒸留所責任者のアラン・ウィンチェスター氏が、特別なカスクを選び出し、3350本を限定生産したということぐらい。あとはすべて謎に包まれている。
その理由について、ウィンチェスター氏は次のようにコメントしている。「ウイスキーのフレーバーは、味や香りに加えて、視覚や感触といった微妙な感覚が結びついた多感覚的なものです。情報を公開しないことで、感覚を研ぎ澄ましてウイスキーを味わっていただきたかったのです。それによって、ウイスキー愛好家の方がたが、ザ・グレンリベット アルファの複雑さや深みについて理解を深めていただけることを願っています」
「感覚を研ぎすませよ」と言わんばかりのウィンチェスター氏からの挑戦状。ウイスキー愛好家が飛びつかないはずがない。発売されるやいなや、世界中の愛好家たちは、ザ・グレンリベット アルファを求めてバーへと急いだ。さて、その気になる答えとは……? すべては6月19日(水)、ウィンチェスター氏からザ・グレンリベットのFacebook上(日本語版)で明かされる。