幻のウイスキー「軽井沢」がオンラインオークションに出品|EAT
EAT|大規模なコレクションの出品は世界初
世界で最も入手困難なウイスキー「軽井沢」
最も入手困難なジャパニーズウイスキーといわれる「軽井沢」がオンラインオークションに出品される。約290本という規模のコレクションが出品されるのは世界初だ。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
約290本をオークションに出品
「軽井沢」は長野県御代田に存在していた日本で一番小さな蒸留所で作られたシングルモルトウイスキーだ。スコットランドから輸入されたゴールデン・プロミスの麦芽を使い、年間15万リットルのみ生産を行なっていた。
2012年に蒸留所は閉鎖され、オフィシャルの販売も停止。しかし、「軽井沢」シリーズはその希少性と味わいが再評価され、現在では入手困難なジャパニーズウイスキーのひとつである。
今回その「軽井沢」のコレクション290本が、オンラインオークションに出品される。欧州のコレクターが10年以上かけて収集したコレクションの総価値は約7000万円以上になると推定されている。
オークションでは、ジャパニーズウイスキーのほぼ全ての銘柄が揃うほか、これほどの規模で「軽井沢」のコレクションが出品されるのは世界初だという。
出品される230本以上はシングルカスクとなり、なかでも極めて希少な50年熟成の「軽井沢1963」、48年熟成の「軽井沢1964」も含まれる。2015年には「軽井沢1960」が国産ウイスキーとして過去最高額の約1334万円で落札された。
「軽井沢1960」を除いても、今回出品されるボトルの平均価格は約28万円と推定され、そのなかにはさらに高額で取引されているボトルも存在する。
近年、世界のウイスキーコレクターの間では、ジャパニーズウイスキーの人気と関心が高まっている傾向があるという。昨年の英国でのオークションでは「山崎50年」が約876万円で落札された。
オークションを開催するWhiskey Auctioneerの設立者兼オーナーのイアン・マクルーン氏は今回のオークションについて、「世界で最も希少性の高いウイスキーの一つである『軽井沢』のコレクションが、これほどの大規模にオークションに出品されることは、これが初めてです。どなたに落札頂けるのか今からとても楽しみにしております。これまで英国と欧州で多くのオークションを開催してきましたが、今回のコレクションは特に、米国や台湾、もちろん『軽井沢』の母国である日本を含む、世界中の国のウイスキーのコレクターが強い関心を寄せて頂けると期待しています」と語った。
オークション詳細
出品ボトル|軽井沢1960年、軽井沢1963年、軽井沢1964年、ほか軽井沢コレクション約290本
オークション期間|日本時間4月5日(水)18:00~4月18日(火)02:00
URL|https://www.whiskyauctioneer.com/